オークスは“クロフネの血”が好成績! ただ、ソダシは…

2021年5月21日 10:17

厩舎周りで運動を行うソダシ(撮影・亀井 直樹)

 近年のオークスで活躍が目立つのは、言うまでもなくディープインパクト産駒だ。ファーストクロップが出走した11年から10年連続で参戦し、44頭で【4・4・3・33】の勝率9%、複勝率25%。3冠を制した12年のジェンティルドンナや一昨年のラヴズオンリーユーなど、4頭の勝ち馬を送り出している。

 ただ、ディープインパクト産駒を買っておけば大丈夫、というレースでは決してない。3番人気以内に限っても【4・2・1・7】の勝率25%、複勝率50%。2頭に1頭が馬券に絡んでいるという事実をどう見るかだが、決して“安泰”と言えるレベルではないし、まして4番人気以下は【0・2・2・26】だから、ほぼ手が出せない。今年は(7)アカイトリノムスメは押さえざるを得ないが、(3)パープルレディーや(10)エンスージアズムは手を出しづらいところ……。

 変わって注目したいのがクロフネの血である。ならば、クロフネ産駒の桜花賞馬ソダシで堅い、と思ったアナタは気が早い。狙うべきはクロフネ産駒ではないのだ。直仔はこれまでに8頭が出走して【0・0・1・7】。11年3着ホエールキャプチャ(2番人気)が最高だから、褒められた成績ではない。2000メートルを超える芝の重賞を勝ったことがないクロフネ産駒らしく、距離の壁に泣くシーンが目立つ。

 買いたいのは「母父クロフネ」だ。これまに6頭がエントリー。惜しくも勝利には手が届いていないが、【0・1・3・2】の複勝率67%。12年3着アイスフォーリス(9番人気)や18年2着リリーノーブル(4番人気)など、【0132】と堅実に走っている。今年は(2)スルーセブンシーズと(16)ニーナドレスの2頭出し。この2頭の父はドリームジャーニーとハーツクライだから、スタミナには太鼓判を押せる。早め先頭のソダシを、同じクロフネの血を引く2頭が捕らえる……。そんなシーンを期待して、レースを心待ちにしたい。

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2021年5月21日のニュース