【札幌記念】初の札幌もハマるユーキャンスマイル
2021年8月17日 05:30 過去10年の傾向から激走馬をあぶり出す「up to データ」。夏競馬唯一のG2「札幌記念」は一流馬がそろい、例年G1並みの盛り上がりを見せる。今年もG1ホース4頭が登場する豪華キャスト。10年以降(13年函館開催を除く)の過去10回データから勝ち馬に迫る。
【前走着順】予想を立てる時、真っ先に気にかけるのは最近の成績だろう。特に前走着順は大きな要素。いい着順で向かう馬は人気にもなる。ただ、このレースは前走5~9着と崩れた馬が狙い目。連対率、複勝率ともに前走上位着順の馬と遜色のない成績を挙げている=表=。馬券に絡んだ12頭のうち9頭が6番人気以内だった。前走で崩れていても、ある程度の実績は欲しい。
【上がり3F】洋芝で行われるレースとあって、長くいい脚を使える馬が優勢と思われるかもしれない。ただ、このレースには当てはまらない。上がり1位(タイも含む)だった馬は【3・5・4・2】で連対率57%に及ぶ。昨年は上がり最速の馬でワンツー。勝ちタイムが2分を切る速い決着なら、このファクターは効力を増す。先週日曜の藻岩山特別(2勝クラス)は勝ちタイム2分0秒5。馬場が良ければ今年もそれなりに時計は出そう。速い上がりを持つ馬はチェックしておきたい。
【馬体重】馬格に富んだ馬の成績がいい。馬体重500キロ以上の馬が【2・8・3・28】で連対率24%、複勝率31%と良績を残す。一昨年は536キロのブラストワンピースがV。昨年は500キロのペルシアンナイトが2着、524キロのラッキーライラックが3着に入った。一方で459キロ以下の馬は【0・0・2・22】と振るわない。
【結論】天皇賞・春7着ユーキャンスマイルに期待したい。重賞3勝と実績は十分。19年ダイヤモンドSは上がり3F33秒4、同じく19年新潟記念は上がり3F33秒6で制した。また、友道厩舎は過去3年の札幌芝2000メートルで【4・0・1・4】と結果を残す。北海道シリーズ参戦自体初めてだが、ハマる可能性を秘めている。(データ班)