【札幌新馬戦】レッドランメルト必勝!3頭すべて勝ち上がりの“サトノダイヤモンド配合”

2021年8月17日 05:30

22日の札幌で初陣を迎えるレッドランメルト(撮影・郡司 修)

 来春のクラシックを目指し、北の大地から出陣だ。22日の札幌5R新馬戦(芝1800メートル)で、国枝厩舎の評判馬レッドランメルト(牡、父ディープインパクト)が初陣を迎える。サトノダイヤモンドと“8分の7同血”にあたる良血馬の走りに注目せよ。

 父ディープインパクト×母父オルペンの黄金配合。日本でデビューしたのはわずか3頭のみだが、サトノダイヤモンド(16年菊花賞、有馬記念)をはじめ全頭が勝ち上がりを決め、大ケガを克服したサトノジェネシスにも大物感が漂う。偉大な母父は1月にアルゼンチンで疝痛(せんつう)のためこの世を去ったが、また1頭、名血を継ぐ逸材が遠く離れた日本で初陣を迎える。

 国枝厩舎のレッドランメルト。22日の札幌芝1800メートルを鞍上・川田で予定している。5月に入厩した同馬を一目見て、国枝師は「体に伸びのある馬で面白い。順調にいけば楽しみ」と将来性を高く評価。調教が本格化するにつれ、評判はどんどん高まっていった。美浦Wコースで調整を進め、先月28日にはシンハリング(4歳3勝クラス)と併せて、5F66秒5~1F11秒6の好時計。当初は輸送を考慮して手控える予定だった1週前追い(11日)もカイバ食い旺盛であることからしっかり攻めて、5F66秒2~1F11秒4と超抜の動きを見せた。指揮官は「いい感じだよ。ラストの反応も良かったね。ディープだけど、乗りやすいし、性格もいい」と伝えた。

 母クイーンズアドヴァイスはアルゼンチンのG3を制したスプリンター。スピードの絶対値が高い南米牝系からはマカヒキ、ダノンファンタジー、レシステンシアなど早い時期から活躍する馬が多く出ている。国枝厩舎の看板馬カレンブーケドール、サトノフラッグ&サトノレイナス兄妹もディープ×南米牝系の配合で、調教指針と血統の好相性は間違いない。

 これだけでも活躍が約束されている気がしてくるが、実はサトノダイヤモンドとは父、母父だけでなく、母母父サザンヘイローも一致しており、“8分の7同血”にあたる。500キロ台の恵まれた馬格、名伯楽が認める運動神経、クラシックを狙いすました血統構成を併せ持つ逸材。北の大地でベールを脱ぐ。

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2021年8月17日のニュース