【新馬戦総括】切れ味抜群ミントは距離の融通利く

2021年8月17日 05:30

 将来性を見込んで2頭をA評価とした。新潟芝1600メートルのミントは道中11番手で脚をためる競馬。直線、大外に出すと牝馬らしい切れ味を発揮して3馬身半差で突き抜けた。水分を含んだ馬場で勝ち時計1分35秒2は上々。ルーラーシップの肌に父エピファネイアの配合で、レースぶりを見ても距離の融通は利く。

 札幌芝2000メートルは19年セレクトセールにおいて2億9160万円(税込み)で取引された高額良血馬ホウオウプレミアが勝ち名乗り。高祖母ダイナカールから曽祖母エアグルーヴ、祖母アドマイヤグルーヴと血をつなぐ超一流の牝系だ。腹周りに余裕を残し、チークピーシーズを着用。前半は行く気を見せず、促しながらの追走だったが向正面から徐々にスピードに乗った。前との差を縮めると直線、内で粘り込みを図るサンストックトンを首差で捉えてゴールへ。ゴール前の脚色を見れば着差の印象以上に強さを感じさせる勝ち方。クラシック路線に乗ってきそうな好素材だ。

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