【北九州記念】シゲルピンクルビー 2度目6Fで一変を

2021年8月20日 05:30

坂路を単走で追い切るシゲルピンクルビー

 【東西ドキュメント・栗東=19日】人間と同じで競走馬も経験を重ねて成長する。若い馬ほど吸収力は早い。以前、牧場で馬乗りの仕事をしていた田村が肌で感じたことだ。北九州記念に出走する伏兵シゲルピンクルビーの前走・函館スプリントS9着は北海道遠征や芝6F起用に加え、古馬との対戦と初物ずくめ。キャリアが浅い3歳牝馬にとって過酷な条件だった。渡辺師は「スタート直後に挟まれながらも、ゴール前は差を詰めていたし、スプリント適性は感じた。あの経験は今回につながるはず」と前を向く。着順こそ振るわなかったが次が楽しみになる一戦だった。

 前走後は放牧を挟んでリフレッシュ。2カ月ぶりのここに照準を合わせてきた。前日の最終追いは坂路4F53秒2~1F11秒8とゴール前、力強い伸び。「動きは素晴らしい。勝負できる出来だと思う」。先週の小倉は雨の影響で内側が荒れ、外差し決着が多かった。脚質的に今の馬場はピッタリ。慣れが見込める2度目の芝6Fで大きな変わり身が期待できそうだ。

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