【札幌記念】水口 アイスバブルで感謝の初重賞を 陣営期待の連続起用

2021年8月20日 05:30

アイスバブルとのコンビで重賞初制覇を狙う水口

 自らの騎乗でつかんだ重賞初制覇のチャンスだ。水口優也はアイスバブルと初コンビだった函館記念で、14番人気の低評価ながらゴール前は横並びになった2着争いを制した。「ロスなく回りたいと思っていたし、馬群を縫っていく競馬をしようと。狙った通り。あんな競馬しかないなと思っていた」と振り返る。

 今年1月に調教中に落馬し、3カ月の休養を余儀なくされた。「背骨が折れて今でもプレートは入っています。また、こうして競馬に乗せてもらえるのは本当にありがたいこと」。滞在する北海道では多くの厩舎の調教を手伝う。「北海道で一からと思っていたし、これからのジョッキー人生を考える上でも自信になっている」と語る。池江厩舎の馬で重賞に挑んだのは前走が初めて。「函館記念の依頼をもらった時はうれしかった。結果を出したい、期待に応えたいと思っていた」と感謝を忘れない。「もう一回、乗せてもらえる。見ているだけじゃなく自分で乗るので、いい競馬をしたい」。手繰り寄せたチャンスをモノにしてみせる。

 ◇水口 優也(みずぐち・ゆうや)1991年(平3)3月22日生まれ、茨城県出身の30歳。10年3月デビュー、同6月27日の福島6Rビラゴーティアラで初勝利。12年7月に美浦所属から栗東へ移籍、18年1月から池江厩舎所属に。JRA通算2149戦59勝、1メートル62、48キロ。血液型A。

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