【新馬戦総括】スカイフォール 決め手非凡、迫力満点コンシリエーレ

2021年8月24日 05:30

<札幌5R新馬戦>直線で内から抜け出して勝ったスカイフォール=左(撮影・千葉 茂)

 自信を持ってA評価を進呈できる馬はいなかった。B評価の中からは、まず札幌芝1800メートルを制したキングカメハメハ産駒スカイフォール。好位追走から直線内ラチ沿いを突いて、メンバー最速の上がり3F35秒1で抜け出した。ラスト2F11秒5→11秒4の加速ラップを差し切る非凡な決め手があり、今後の成長次第では重賞タイトルに手が届くかもしれない。

 新潟芝1800メートルのシンシアウィッシュは道中7番手外め追走。1000メートル通過が1分4秒0のスローペースでもピタッと折り合った。直線は追いだしを待つ余裕があり、上がり3F最速33秒5で突き抜けた。全姉マリーナは短距離で2勝。同じキズナ産駒でも姉とはタイプが違い、距離に融通が利きそうな印象だ。

 新潟ダート1800メートルのコンシリエーレはスッと2番手へ。540キロの巨漢から繰り出される末脚(最速3F37秒7)は迫力満点だった。小倉ダート1700メートルのラインオブソウルも好位から最速の上がり3F38秒9で決めた。いずれも余裕残しの体つきで、相手関係はともかく強い勝ちっぷり。ダート重賞でも通用の可能性がある好素材だ。

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2021年8月24日のニュース