【新潟新馬戦】サトノヘリオス 乗り込み十分、里見オーナーと友道厩舎初タッグ

2021年8月24日 05:30

28日の新潟芝1800メートル、川田騎乗でデビュー予定のサトノヘリオス(撮影・亀井 直樹)

 強烈な“二の矢”を放つ。毎年クラシックに有力馬を送り込む友道厩舎。サトノヘリオス(牡)が28日の新潟芝1800メートルを鞍上・川田でデビューを予定している。友道厩舎がエピファネイア産駒を手掛けるのはこの世代が初めて。先々週14日に新潟芝マイル戦でデビューしたミント(牝)は、2着に3馬身半差をつける圧巻の走りで初戦を飾った。今度はこの馬の番だ。

 サトノヘリオスは20年セレクトセールで7700万円(税抜き)の値が付いた。半兄に18年の函館記念を勝ったエアアンセム(父シンボリクリスエス)を持つ。祖母は牝馬3冠レースで3、2、3着のエアデジャヴーがいる。血統背景からもこの距離が向きそうだ。

 19日の1週前追い切りはCWコースで6F80秒7~1F11秒7をマーク、3頭併せでしっかりと追われた。大江助手は「スピードが乗ってからいい走りでした。手前を替えてからはスムーズに走れていましたね。さらに滑らかな走りになると思います。素直な気性で乗り難しくないですよ」と好ジャッジ。デビューへ向け、1カ月以上かけて乗り込みを進めてきた。

 友道厩舎は新馬戦に良績を持つ。現2歳世代は5頭デビューして2勝2着2回3着1回とまだ一度も馬券圏内を外していない。今の3歳世代も新馬戦は【8・2・2・14】で勝率30%、複勝率46%とハイアベレージをマークした。初戦から仕上げて、きっちりと走らせてくる。意外にも、サトノの冠名でおなじみの里見治オーナー(名義はサトミホースカンパニー)と友道厩舎のコンビは今回が初めて。オーナーの悲願はダービー2勝トレーナーに託された。来春が楽しみになる走りに期待は膨らむ。

 《エピファネイア産駒の大物また出るか》エピファネイア産駒は現2歳世代で5頭が新馬勝ち。新潟2歳Sにもクラウンドマジック、タガノフィナーレが登録している。勝ち馬の中でも注目は7日の新潟芝マイル戦で4馬身ちぎったフォラブリューテ。母が08年マイルCS覇者のブルーメンブラッド、来春へ胸が高鳴る良血だ。初年度産駒から3冠牝馬デアリングタクトを輩出、現3歳世代からも皐月賞馬エフフォーリアが誕生した。3年連続での大物出現に期待が膨らむ。

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