【オーバルS】テイエムサウスダン 3つ目の重賞タイトル
2021年9月24日 05:30 中央交流重賞「第32回テレ玉杯オーバルスプリント」(G3)が23日、浦和競馬場で行われた。2番人気のテイエムサウスダンが3角で先頭に並び、直線で力強く前に出て優勝。3つ目の重賞タイトルを手に入れた。
ゴールの瞬間だ。「ヒェ~イ、イェ~イ」。馬上の岩田康の奇声が無観客のスタンドに跳ね返って響き渡った。「うれしい時は自然とガッツポーズも出るし、声も出るもの。みんなもそうでしょ」。そう興奮気味にまくし立てた岩田康。前走は自らの失態で騎乗停止となり騎乗できなかっただけに喜びが倍増していた。
好スタートから2番手のポジションを奪うと終始馬なりで逃げたアランバローズをマーク。3コーナーから仕掛けて直線入り口でかわすと絶好の手応えそのままに後続に2馬身差つけて押し切った。
休養から帰厩してからずっと付きっきりで調教をつけてきた岩田康の執念も実った形だ。「手前を替えるのもスムーズだったし、納得のいくレースができた」と振り返った。今後は「このくらいの距離の路線でいきたい」と飯田雄師。休み明けでいきなりの重賞制覇。上積み十分な次走も楽しみになってきた。
▼2着ティーズダンク 道中もいい手応えで直線も伸びたが、勝った馬が強かった。