【スプリンターズS】ダノンスマッシュ 父子春秋短距離王だ、6頭目快挙へ仕上げ順調
2021年9月27日 05:30 さあ、秋のG1開幕!!秋の中山最終週メインは「第55回スプリンターズS」。注目は春の高松宮記念に続き、春秋スプリントG1連覇を狙うダノンスマッシュだ。23日の1週前追いでは坂路4F50秒0と堂々の一番時計。12、13年連覇の父ロードカナロアとの父子同一G1制覇の夢が膨らむ。
新旧好メンバーが集結した秋の最強スプリンター決定戦。実績だけ問えば、6歳秋を迎えたダノンスマッシュがひときわ輝いている。重賞8勝で、総賞金は7億5000万円をオーバー。昨年暮れの香港スプリントで念願のG1初制覇を飾ると、今春高松宮記念は重馬場をものともせず、中団から一気差しでG1・2勝目。再び香港遠征に挑んだ前走・チェアマンズスプリントプライズこそ6着に敗れたが「現役最強短距離王」は衆目の一致するところだ。
帰国後は3年連続出走のスプリンターズSに照準を定めた。4歳時に挑んだ19年3着、昨年は2着。「三度目の正直」が懸かる。川田が騎乗した23日の1週前追いは坂路4F50秒0(1F12秒2)の一番時計と猛爆。安田隆師は「併せた相手を追いかけて最後はスッと伸びてきた。文句なしの動き」と絶賛した。スプリンターズSといえば、父ロードカナロアが12、13年に連覇した思い出のG1。父も管理した指揮官は「ようやく、お父さんに近づいてきたと思います。走りにも迫力が出てきましたし、いい結果を出したいです。ここは負けられない気持ちです」と意気込んでいる。
勝てば、同一年の高松宮記念&スプリンターズS制覇は96年フラワーパーク、01年トロットスター、09年ローレルゲレイロ、13年ロードカナロア、18年ファインニードルに続き、史上6頭目の快挙。管理する安田隆師は11年カレンチャンも含め、スプリンターズSは藤沢和師と並ぶ最多タイの3勝。今年勝てば調教師史上1位の4勝、さらに安田隆師自身は区切りのJRA重賞50勝目(G1・14勝目)も懸かる。国内最強短距離王が春秋スプリントG1連覇で、健在をアピールするのか?スマッシュの爆走に注目が集まっている。
▽スプリンターズS 67年7月、中山芝1200メートルで創設。84年のグレード制導入でG3に格付けされ、87年にG2、90年にG1昇格して時期も12月中旬へ。2000年に今の時期に移され、秋の芝スプリント王決定戦として定着。