【船橋・日本テレビ盃】98年 地元の英雄アブクマポーロが58キロ背負い圧勝・船橋ケイバ列伝

2021年9月29日 05:30

98年NTV盃(現日本テレビ盃)を圧勝のアブクマポーロ(千葉県競馬組合提供)

 1953年に日本テレビ放送網(NTV)が、日本の民間放送局として初めて競馬中継を船橋競馬場で行った。翌54年に同競馬場で創設されたのが日本テレビ盃。当時はアルファベット略称を採用し「NTV盃」として実施された。

 同競走名で最後に行われた98年は中央交流G3に。距離も2000メートルから1800メートルに変更された。ここで圧勝を決めたのが地元の英雄アブクマポーロ(牡7=出川克)だ。鞍上は名手・石崎隆之。ただ1頭、別定重量58キロを背負っての結果。強さが際立った。

 99年にレース名称が「日本テレビ盃」に変更された。02年には「Road to JBC」としてダート競馬の祭典JBC競走(JBCクラシック)の重要なステップレースに。ダートグレードの格付けもG2に上がった。10年には名馬フリオーソ(牡6=川島正)が戸崎とのコンビで2番手追走から後続に2馬身半差の完勝。1番人気に応えた。2着馬は翌11年にドバイワールドCでも2着に入ったトランセンドだった。

 優勝馬にG1「第21回JBCクラシック」(11月3日、金沢2100メートル)の優先出走権が付与される。

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