【凱旋門賞】キーファーズ松島代表がクールモアと築いた日愛同盟の功績「アイ・ライク・ホース」

2021年9月29日 11:01

 対決色が似合う巨大な生産者グループのゴドルフィンVSクールモア。中東と欧州を席巻するオーナーブリーダーには似て非なる部分があることを知った。ゴドルフィンは自家生産馬を決して販売することはないが、クールモアはその点に関して柔軟。相手と条件次第では販売するのだ。

 それを如実に証明したのがキーファーズの松島正昭代表で、2年前にパリロンシャン競馬場のパドックでクールモアの首脳を見かけるや直談判に出たという。自己紹介のあと「アイ・ライク・ホース」の直球…。「冗談じゃなくホンマの話。通訳がいなかったし、英語は片言のみ」と体当たり精神が功を奏したと笑う。

 今では太いパイプとなり、クールモアが生産する一流種牡馬のガリレオ、フランケルを筆頭にオーストラリア、サクソンウォリアーの産駒を松島代表が率いるキーファーズ、さらに新たに設立したクラブ法人「インゼルサラブレッドクラブ」が購入するまでになった。

 武豊が騎乗するブルームもクールモアと松島代表の共同所有。「契約書があって勝負服のことも含め、詳細に契約事項が記されている」というから興味深い。いずれにしろ日愛同盟?を築いた松島代表の功績があり、それが今年の凱旋門賞につながっている。

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