【ファンタジーS】ナムラクレア 重賞連勝へ上昇ムード、陣営「いい状態」

2021年11月2日 05:30

前走完勝したナムラクレア

 重賞初制覇から2カ月。休養期間を経てナムラクレアが進化を遂げた。夏に芝6Fで連勝。新潟芝マイルの新馬3着後、未勝利の身ながら格上挑戦したフェニックス賞で初勝利を飾ると、続く小倉2歳Sは中団を追走から直線、上がり3F33秒9と出走メンバー最速の脚で差し切り勝ち。小倉サマーシリーズで一気に名を上げた。担当の疋田厩務員は「前走はこちらの想像を超える内容でした。道悪だったフェニックス賞とは違って、良馬場であの走り。先々が楽しみになりましたね」と振り返る。

 前走後は1カ月ほど放牧を挟んで10月8日に帰厩。体重は前走時の458キロから10キロ近く増え、見た目に厚みが増した。「筋肉の質が良く、アスリートのような体つき。カイ食いの良さが馬体の成長につながっている」。10月30日の土曜追いは坂路4F52秒4~1F11秒5(馬なり)と抜群の手応えで駆け上がった。既に準備は整っている。

 「脚の回転が速くて、加速した時のスピードが素晴らしい。画面越しでも迫力が伝わるほど。帰厩後は入念に乗り込んできたし、いい状態で出走できる」

 今年と同様、阪神開催だった昨年は同じミッキーアイル産駒のメイケイエールがV。「ゆくゆくはマイル路線で頑張ってほしいと思っている。厩舎内では“お姫さま”でお世話が大変だが、その負けん気がレースで生きている。1F延長でも」と期待を込めた。芝7Fで結果を出せば選択肢の幅が広がる。次につなげる意味でも重要な一戦になりそうだ。

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