【東スポ杯2歳S】ダンテスヴュー、いざ出世街道 友道師「古馬みたいな雰囲気」

2021年11月16日 05:30

ダンテスヴュー

 過去10年の勝ち馬から3頭のダービー馬を輩出した「東スポ杯2歳S」は今年からG2に昇格した。19年コントレイルは無敗で3冠を達成。昨年も勝ち馬ダノンザキッドがホープフルSを勝ち、2着タイトルホルダーは菊花賞を制した。クラシックの登竜門として今年も好メンバーがそろう。

 素質馬の宝庫・友道厩舎が送り込むダンテスヴューも来春クラシックを目指す逸材だ。単勝1・4倍の断然人気だった新馬戦は差し届かず2着に敗れたが、上がり3Fは最速の33秒1をマークした。2戦目の前走は好位から楽に抜け出してV。友道師は「前走はおなか周りに余裕があったが、だいぶシャープになってきた。さすがという動きをしているし、動ける態勢になりそう」と目を細める。

 JRAでデビューした兄姉12頭も全て勝ち星を挙げた。友道師が管理する1歳上のヨーホーレイクは今春の皐月賞5着、ダービー7着。その弟でリベンジに燃える。指揮官は「瞬発力があって長く脚を使える。ヨーホーレイクとタイプは違うかな。古馬みたいな雰囲気もある。楽しみな血統だね」と期待を寄せた。

 このきょうだいを全て所有する金子真人ホールディングスと友道厩舎のタッグはマカヒキ、ワグネリアンでダービー制覇。ワグネリアンは17年の当レースVから大舞台へ羽ばたいた。後輩も出世ロードを歩むか。「(新馬戦は)新潟に行ってもイレ込みはなく落ち着きがあった。東京への輸送も大丈夫そう。賞金を加算して来年のローテが楽になれば」と意気込む。好メンバー相手のG2を勝てば、きょうだい悲願のクラシック制覇が見えてくる。

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