【マイルCS】サリオス復権ムード 重厚な馬体が「しなやか」に進化

2021年11月17日 05:30

サリオス(撮影・郡司 修)

 トレセン取材記者が気になる穴馬に迫る「G1リベンジャーズ」。「マイルCS」の初回は東京本社の万哲が担当。4歳馬サリオスに復権気配を感じている。

 16日の美浦。エリザベス女王杯のアカイイトの激走がもう少し話題になると思いきや!?小生も含め、的中した人がいないのだろう。後ろは振り返らず、前だけ見ているのは競馬記者の素晴らしい習性だと思う。

 ただマイルCSも同じ阪神。同じAコース。女王杯の検証は必要かも。今年の阪神は10月から連続開催。11月から始まった昨年と違い、内の傷みが進んでタフな芝。アカイイトは出走馬17頭中、最高馬体重の514キロ。大型=パワーがあるは短絡だが、重厚さがプラスになるのも事実。

 何度も◎を打ってきたサリオスが気になる。前走馬体重だけ見れば、ダーリントンホールに次ぐ巨漢(536キロ)。もともと力感あふれているが、11日の1週前追いはいい意味でしなやか。堀師は「(放牧先の)北海道からの入厩では3度目の今回が一番いい」とコメント。今春以上の手応えが伝わる。昨年マイルCS(5着)は内有利の芝で大外17番枠。大阪杯(5着)は道悪と敗因もはっきり。阪神マイルは圧倒的パワーで朝日杯FSを制した思い出舞台。次週ジャパンCでラストランを迎える同期コントレイルの好敵手として復権劇はないだろうか。当日ダーリントンを上回る「最高馬体重」なら理想的。最内1番枠で苦戦した女王杯のレイパパレを思うと、今週も枠順は大事!? 

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2021年11月17日のニュース