【阪神JF】ナムラクレア 手応え急上昇、陣営「スタートを決めて流れに乗っていければ」
2021年12月8日 05:30 【G1ドキュメント・栗東=7日】心待ちにしていた運用開始。全休明けの火曜朝、栗東トレセンのCWコースに設置された自動計測システムが本格的に稼働された。元時計班の新谷はストップウオッチも持たず調教風景をじっくり眺めた。
その後、坂路モニターに目を移すと阪神JF出走のナムラクレアが登場。画面を通して気配の良さがストレートに伝わってくる。その後、長谷川厩舎に向かうとタイミング良く運動を終え、中村助手が引き揚げてきた。1週前追いは浜中を背に坂路でサンレブンワース(2歳未勝利)に9馬身先着。ラスト1F11秒7(4F54秒9)が光った。中村助手は「今朝の感じも良かったし、具合はいい。先週の坂路はラストあの時計で動いたように瞬発力にいいモノがある」とセールスポイントを強調した。
夏の新馬3着後、格上挑戦のフェニックス賞、続く小倉2歳Sと連勝。前走・ファンタジーS2着で連勝はストップしたが3戦続けてメンバー最速の上がり3Fをマークしている。「前走は道中(ハミを)かんだけど最後はいい脚を使ってくれた」と回顧。この中間は折り合い対策として厩舎周りの運動の段階からメンコを着用している。「突然スイッチが入る面はあるけど普段はしっかり折り合いがついている。距離は1F延びてマイルでも持つと思うし、スタートを決めて流れに乗っていければ」。前走(1番人気)の敗戦で人気落ち?ただ、取材の感触から新谷のナムラクレアの評価は急上昇している。