【クイーンC】出張好き?のアメリカンスター 武幸師「能力は高いので期待」

2022年2月10日 05:30

吉田隼人を背にCウッドを単走で追い切るアメリカンスター

 【東西ドキュメント・栗東=9日】厩舎独自にこだわりというのはあって、武幸四郎厩舎の朝イチは混雑を避ける意図で馬場開門から約20分後。従ってクイーンCの出走馬アメリカンスターを探すのは、7時20分ごろにCWコースの馬場入りに注視すれば簡単に目に留まる…と、菱田は高をくくっていた。しかし、不意を突かれた。半マイル追いとあって向正面からの馬場入りに同馬の姿を確認できたのはラストの直線だけだった。それでも自動計測のおかげで4F52秒8~1F11秒7をメモに取り、まるで最初から最後まで見届けた顔をして武幸師に感触を問うた。

 「先週、しっかりやったので今日は馬なり。この馬は精神面が鍵で、デビューから2戦は阪神でイレ込んだ。それもあってゲートが悪かったが、前走の小倉は(前日輸送で)1泊できたことで落ち着いたのか、ゲートはスムーズ。能力は高いので期待している」

 近場より出張好きとは総じて新聞記者の習性に似ているから親近感を覚える。東京への長距離輸送は不安材料ではなく、1泊するのが歓迎材料なのだ。

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