【桜花賞】アルーリングウェイ 今の先行有利馬場大歓迎!ラップ秀逸&価値ある時計

2022年4月7日 05:30

追い切りへ向かうアルーリングウェイ(撮影・亀井直樹)

 新連載企画「G1展開王」は予想のファクターとして重要な展開を多角的に分析する。今週からBコース替わり。水曜付で万哲記者が示した“先行有利”の見立てに異論はない。2回目は持ち時計の分析から、アルーリングウェイに注目した。

 3日の大阪杯は街中のウインズで観戦した。メインレースを前に3人連れの若者が「時計が速いよな」と言い合っていた。阪神9Rの明石特別(芝2000メートル)は1分59秒2、続く10Rの心斎橋S(芝1400メートル)は1分20秒3の勝ちタイム。良馬場発表とはいえ、少し水分を含む馬場を考えれば速い。大阪杯も1分58秒台の決着をみた。持ち時計は重要なファクターとなりそうだ。

 持ち時計トップにはチューリップ賞組が並ぶ。ナミュールの勝ちタイムは1分33秒2。時計的には十分なのだが、同日の未勝利戦(サンクフィーユ=1分33秒3)とほぼ同じ。そこから寸法を測っても、絶大の評価を与えるのはどうだろうか。注目はエルフィンS勝ちのアルーリングウェイ。勝ちタイム1分34秒0は年明けの中京開催でスポニチ賞京都金杯(ザダル=1分32秒9)に次ぐ時計。シンザン記念勝ちマテンロウオリオンより0秒1速い。最終週でこの日は夜中から雪があり、良発表ながらタフな馬場。それを考慮すれば、さらに価値は大きくなる。

 “先行パラダイス”だった先週の馬場も追い風となる。勝ち馬はほぼ逃げ、先行馬の中から出ている。4角4番手以内だった馬が【7・5・2・30】で連対率27%。今週から芝はBコース替わり。先週までに傷んだ内寄りの芝が柵でカバーされたとあれば、前有利の流れはさらに強固となりそうだ。

 アルーリングウェイは芝1200メートルでデビュー。通過順は3→2だが、スタートが抜群でハナを取れる勢いだった。スッと先行できるスピードが魅力だ。加えてデビューから3走の上がり3Fは34秒7→34秒6→34秒8と実に安定。この時季の芝3歳戦を予想する時、いかに末脚にブレがないかを注視している。ちなみに、大阪杯当日に行われた、桜花賞と同じ舞台の3歳1勝クラスはメモリーレゾンがV。この馬はデビュー3走の上がり3Fが34秒1→33秒8→34秒1、まるで機械のごとく脚を使えていた。エルフィンS勝ちからの戴冠は一昨年のデアリングタクトが記憶に新しい。今年もこの路線から、大物がいで立つ。

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2022年4月7日のニュース