【マーメイドS】ルビーカサブランカ 切れ上々でラスト11秒7!2度目重賞Vへ開花の時

2022年6月16日 05:30

酒井学騎手を背にカルロヴェローチェ(左)と併せ馬で追い切るルビーカサブランカ

 夏の阪神開幕を飾る牝馬G3「第27回マーメイドS」追い切りでは福島牝馬S5着のルビーカサブランカが上々の走り。09、10年に当レースで敗れた母ムードインディゴの雪辱に燃える。

 開花の季節がやってきた。ルビーカサブランカはCWコースと坂路を併用して乗り込み豊富。丹精に土を耕して、その時を待った。最終追いは酒井(レースは岩田望)が騎乗、カルロヴェローチェ(2歳新馬)と併せ馬を消化した。2馬身追いかける形、僚馬と呼吸をピタリと合わせて6F85秒3~1F11秒7で併入フィニッシュ。1週前に負荷はかけてある。これでもう十分。須貝師が切り出す。

 「レースが近い雰囲気を味わわせたかった。普段からしっかり乗っているし、これでいい。勝ち馬から差のない競馬をしているし、そう負けていないですからね。コーナー4つの2000メートルもいいと思います」

 ここ2走は6、5着でも着差はともに0秒2差。課題はスタートだけ。阪神で2勝。末脚を生かすタイプだけに、広いコースに替わるのもいい。テン乗りの岩田望は1週前追い切りで状態を確認、特徴をつかんだ。

 「1週前に乗った感じは思っていた通り、後ろから長くいい脚を使うイメージでした。阪神でも勝っていますし、コースは問題ないと思います」

 カサブランカは一般的に6~8月に開花を迎える。今の時季がちょうど見ごろ。目下13走連続で上がり3F3位以内と決め手は確か。開幕週の阪神で末脚の花をパッと咲かせて、2度目の重賞タイトルに手をかける。

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