【スプリンターズS】メイケイエール95点 4歳秋迎え成長曲線の頂点に、キ甲が抜けた

2022年9月27日 05:30

メイケイエール

 競走馬にも一長一短があるものですが、メイケイエールの長と短はいささか度を越している。焼き栗がたき火の中ではぜるように、しばしばゲートの中で気持ちがはじけてしまう。そうなったら抑えるのは難しい。浮沈の鍵は発走後100メートル。ここで折り合えるかに懸かっています。そんな短所がある一方、2馬身半突き抜けたセントウルSのように折り合えばすさまじい爆発力を発揮します。

 秋本番もその前哨戦と甲乙付けがたい仕上がりになりました。セントウルSのパドックで見せたふっくらとした馬体は中2週の強行軍でもしぼんでいない。栗の品種でいえば、丸みを帯びた「大峰」。顔つきは穏やか。精神面のダメージもないと読み取れます。

 前回のG1(高松宮記念5着)当時と違う点が1つ。キ甲(首と背中の間の膨らみ)が抜けました。三角形の栗「丹沢」のように頂点が盛り上がっている。4歳秋を迎えて成長曲線もピークに達したようです。

特集

2022年9月27日のニュース