【スプリンターズS】セントウルS快勝×4歳牝馬=メイケイエール文句なし

2022年9月27日 05:20

データが導き出したスプリンターズS本命のメイケイエール

 いよいよ秋のG1シーズンが到来。「G1データ王」では過去10年の傾向から好走馬を探る。開幕戦のスプリンターズSは、距離実績と前哨戦の結果が重要な電撃6F戦。分析の結果、導き出されたのは“おてんば娘”から女王への階段を駆け上がるあの馬だ。

 《(1)前走》セントウルS組が【6・5・2・43】で他を圧倒。連対した11頭は全て4着以内に好走していた。次いで安田記念組の【2・1・0・6】。数は少ないがG1からG1の直行ローテは近年のトレンドでもある。一方、キーンランドC組は【1・0・5・37】と不振。唯一の優勝馬は新潟開催だった14年のスノードラゴン。1着馬に優先出走権が付与される前哨戦だが、中山開催では連対馬すら出ていない。今年はワンツーを決めたヴェントヴォーチェ、ウインマーベルが出走。ジンクスを覆して好走できるか。

 《(2)性齢》4~6歳はほぼ互角だが、連対率で比較すると・231の4歳がややリード。7歳以上の高齢馬は信頼度がかなり低下する。

 年齢別成績は
 3歳 【1・1・1・14】
 4歳 【3・3・4・16】
 5歳 【3・5・2・42】
 6歳 【3・0・2・28】
 7歳上【0・1・1・31】

 一方、性別では牡馬(セン馬含む)8勝に対し牝馬2勝。この数字だけ見ると牡馬優勢だが、出走頭数は牡馬のべ70頭に対し牝馬は37頭。連対率では牝馬(・216)が牡馬(・171)を上回る。両要素を合わせた性齢別の連対率トップは・250の4歳牝馬。

 《(3)実績》優勝馬10頭は全て直近1年以内に芝1200メートルの重賞での連対実績があった。これは2着に対象を広げても全馬がクリアする必須条件。文字通りトップスプリンターが集結するG1。同距離の重賞で結果を残していない馬の好走は厳しい。しかも“過去の実績”ではなく直近の良績が求められる。マイルG1【1・2・1・0】の実績を看板に参戦するシュネルマイスターだが、芝1200メートルは重賞どころか出走自体が初めて。これまで出走した最も短い距離がデビュー戦の1500メートル。実力は認めても、データからは狙いづらい。

 《結論》全項目を完璧にクリアしたのはメイケイエール。最も好走確率の高い4歳牝馬にして、最重要ステップのセントウルSをレコードで快勝。今年既に重賞3勝を挙げ、うち2勝が芝1200メートル戦と文句のつけようがない。前年4着からの再挑戦は父ミッキーアイルと同じ。その父は雪辱を期した一戦で、頭差2着に惜敗した。父の無念を晴らす激走を期待。今年は牝馬優勢だが、牡馬の注目はナランフレグ。同年の高松宮記念上位馬は好走するケースが多い。6歳馬の健闘も目立っており、G1馬の底力は侮れない。

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