福永祐一が調教師試験合格!!来年2月末に騎手引退へ JRA通算2613勝、ダービー3度制覇

2022年12月8日 10:01

福永祐一(22年10月撮影)

 JRAは8日、令和5年度調教師免許試験(新規)合格者を発表。日本ダービー3勝(18年ワグネリアン、20年コントレイル、21年シャフリヤール)を挙げ、武豊、横山典弘に次ぐ現役3位のJRA通算2613勝(8日現在)を誇る福永祐一(45)が合格した。騎手としてのキャリアに来年2月末にピリオドを打ち、同3月から調教師として新たな一歩を踏み出す。

 明日9日、46歳の誕生日を迎える福永にJRAから最高の知らせが届いた。難関にチャレンジし、見事に突破。毎年、多くのホースマンが涙をのんでいるように約5%とされる合格率が、いかに狭き門なのかを物語っている。そこに名があるだけで凄いこと。一方で、それは自身、そして全国の競馬ファンにとっても、騎手・福永の引退が迫っていると確定する瞬間でもあった。

 来年JRA・G1開幕戦のフェブラリーS(東京)は2月19日、その翌週には海の向こうでサウジアラビア国際競走(2月25日、キングアブドゥルアジーズ)もある。

 かつて天才ジョッキーとうたわれた父・洋一氏の背中を追いかけ、96年にデビュー。ひた向きに競馬に打ち込み、腕を磨き、勝ち星を積み重ねてきた。もちろん、現役生活のラストが視界に入っても、これまでと変わらず、ひと鞍ひと鞍、1着を目指して全力を尽くすのみ。その後は惜しまれつつステッキを置き、立場を変え、馬づくりの道を極めていく。

 ◇福永 祐一(ふくなが・ゆういち)1976年(昭51)12月9日生まれ、滋賀県出身の45歳。96年に栗東・北橋修二厩舎所属でデビュー。同3月2日の中京2R、マルブツブレベストで初騎乗初勝利を挙げ、続く3Rもレイベストメントで勝ち、史上2人目(当時)のデビュー2連勝を飾る。ルーキーイヤーに53勝を挙げ、最多勝利新人騎手に輝く。99年桜花賞(プリモディーネ)でG1初制覇。11年最高勝率騎手、13年最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手などのタイトルを獲得。18年にワグネリアンに騎乗し、19度目のチャレンジでダービー初制覇を成し遂げ、20年コントレイル、21年シャフリヤールを合わせて日本ダービー3勝。JRA通算1万9351戦2613勝、うち重賞159勝(G1・34勝)。1メートル60、52キロ。血液型B。

 ▽JRA調教師試験 受験資格は28歳以上。第1次が筆記試験と身体検査、合格すると第2次で口頭試験と人物考査が行われる。いずれも競馬法規や調教、馬学、衛生学、飼養管理など幅広い専門知識を問われる。合格後はタイミングにもよるが技術調教師として1年ほど研修、準備期間を経て開業するケースが多い。今年の申請者は134人、第1次試験が9月14日、第2次試験が11月29~12月1日にあった。

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