【朝日杯FS】オールパルフェ 大野と“二人三脚”で成長「いい調教ができた」

2022年12月15日 05:30

Wコース単走で追い切るオールパルフェ(撮影・郡司修)

 【G1ドキュメント・美浦=15日】早朝は濃霧に包まれた美浦トレセン。朝一番にコース入りした組は、ゴール前の直線しか動きを確認できず。だが、オールパルフェがWコースに入った午前8時には霧もすっかり晴れた。浜田もひと安心。向正面に姿を現したパルフェに双眼鏡のピントを合わせた。大野を背に単走追い。1Fごと丁寧な加速ラップを刻み5F69秒5~1F12秒0。時計はセーブしたが軽快な脚さばきで駆け抜けた。

 「先週しっかりやった(5F66秒0)ので、道中の折り合いの確認を重点的に。思っていた以上に折り合いがついたし、いい調教ができたと思う」。満足そうに振り返った大野に、和田雄師が声をかける。「タイムも指示通りでリズム良く走れていた。ばっちりでした。いつもありがとう」。初戦から手綱を取る大野を、指揮官は高く評価する。「デビュー前から調教にもまたがってもらい、いい時も悪い時も全部知っている。ずっと乗ってくれているのは強みです」

 6月のデビュー戦で2着に敗れた後に休養。4カ月後の2戦目を16キロ増で快勝した。師は「無理せず休ませたのが大きかった。体も増えてメンタルも成長した」と振り返る。前走・デイリー杯2歳Sは阪神への初の長距離遠征だったが、さらに4キロ増。心身共にたくましさを増しG2タイトルを勝ち取った。「体重が示すように輸送は苦にしない。何より同じ舞台で勝っていることが大きい。状態はいいので楽しみ」。穏やかだが力強い師の口調に、本命を決めかねている浜田の心は揺れ動いた。

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2022年12月15日のニュース