【ホープフルS】(2)ハーツコンチェルト “出世枠”一躍ダービー候補へ!武井師「いい状態」

2022年12月27日 05:30

ハーツコンチェルト(撮影・西川祐介)

 近6年で2頭のダービー馬が発進した1枠2番。“出世枠”を射止めたのは大器ハーツコンチェルトだ。16年レイデオロ、19年コントレイルに続き、3年周期!?で大物候補が入ったのは運命か。武井師は「スタートが上手な馬ではないのでもっと外でも良かったですが、内自体はいいと思う。与えられた枠で頑張る」と意気込む。

 中京に遠征した新馬戦は8馬身差圧勝。これは今年の芝の新馬戦の最大着差。松山が「非常に強い競馬。凄く力がある」と絶賛する走りはニュースター誕生を予感させた。続く東スポ杯2歳Sも単勝1倍台の圧倒的人気に支持されたが、痛恨の出遅れが響き3着まで。それでもメンバー唯一の上がり3F33秒台(33秒8)をマークし、その脚力を証明した。

 この中間は課題である道中の行きっぷりが改善。21日の追い切りの動き(Wコース5F68秒4~1F11秒6)が絶品で、武井師も「凄く良かった。前進気勢が出て自分から動けていた」と高評価。24日にも坂路(4F52秒5)で追い切り、「いい状態を維持できて元気いっぱい」と状態に太鼓判を押す。

 レース前日は「ゲート発進の練習をしてレースに向かう」と指揮官。最後まで課題と向き合い、最善を尽くす。松山が「(前走は)距離短縮で忙しくなった」と言えば、武井師も「今回は2ターンだから道中動けるだろうし条件はいい」と距離延長を歓迎する。出世枠から巻き返しなれば、一躍ダービー候補の筆頭に躍り出る。

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2022年12月27日のニュース