【ホープフルS】矢作師 リーディング独走をG1制覇で締める!初の“大台”で4度目頂点へ

2022年12月27日 05:30

矢作芳人師

 今や世界に名をとどろかせるチーム「YAHAGI」は今年もよく勝った。JRA調教師リーディングで首位を走る矢作芳人師(61)は先週3勝を加算し、今年59勝でキャリアハイを更新。14、16、20年以来、2年ぶり4度目のリーディングがはっきり視界に入っている。地方・海外を合わせると21年も最多勝トレーナーだった。ホープフルSはフェイト、ミッキーカプチーノの2頭がスタンバイ。22年最終日に60勝の大台到達を目指す。

 先週、矢作厩舎は3勝を加算し、今年JRA59勝。追随する清水久厩舎に7勝差をつけ、全国リーディングは確定的となっている。地方、海外を合わせれば既に60勝のラインを超えているが、中央では18年目でキャリアハイとなる大台が見えている。

 今やワールドワイドな活躍を見せるチーム「YAHAGI」。世界を股にかけ大暴れしているイメージだが、脚下照顧。日本での活躍が少しでも、おろそかになることはなかった。番頭格の安藤助手がこの一年を振り返る。

 「先生とも話していたんです。コントレイルやマルシュロレーヌ、ラヴズオンリーユーといった厩舎を代表するような馬たちが引退。今年の3歳もいい馬がそろっていたんですが、なかなか芽が出なかった。苦戦するだろうな、という思いもあったんです。それがふたを開けてみると、いつもの矢作厩舎でした。勝利数も突き抜けていた」

 勝利数もそうだが、厩舎が誇りにするのが出走回数。先週終了時点で出走回数は500を超える517。清水久厩舎が498回で追うが、これもトップ。安藤助手が続ける。

 「できれば550回、行きたかったんですけどね。これだけの回数、競馬に使えるのは凄いこと。スタッフが細かいところまで見てくれていないと、これだけの回数は使えません。うちの厩舎はスタッフが自然体で一戦一戦、目の前の仕事に向き合ってくれています」

 2年ぶり4度目のJRA全国リーディング、地方・海外を含む3年連続の最多勝へ。これは決して馬の質と量だけの問題ではない。厩舎が一丸となり、レースに対する真摯(しんし)な姿勢、仕事への熱意が数字に表れている。

 さあ、22年も最終日。阪神4頭、中山はホープフルSに2頭がスタンバイ。フェイトは新馬戦が圧巻の強さだったリアルスティール産駒。ミッキーカプチーノは連勝の内容から早くもクラシック候補の呼び声が高い。派手なG1“V締め”も矢作厩舎なら可能だ。 

 ◇矢作 芳人(やはぎ・よしと)1961年(昭36)3月20日生まれ、東京都出身の61歳。日本有数の進学校、開成高校を卒業後、オーストラリアに渡り武者修行。帰国後の84年、栗東トレセンに入り厩務員、調教助手を経て04年、14度目の挑戦で調教師試験に合格。JRA通算8062戦790勝、うち重賞57勝、G1は12年日本ダービー(ディープブリランテ)、19年有馬記念(リスグラシュー)、20年コントレイルの3冠制覇など14勝。

 《海外で今年4勝、来年も世界へ》国内外を問わずチャンスがあればチャレンジするのが矢作厩舎のスタイルだ。昨年はラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌで海外4勝。今年も積極的に海を渡ってサウジアラビア、ドバイ、英国、フランス、香港で15戦4勝の結果を残した。ドバイターフ同着Vのパンサラッサ(牡5)は既にサウジカップ(2月25日)参戦が発表されている。来年も国内戦はもちろん、ワールドワイドな戦略で「世界のYAHAGI」が勝ち星を積み重ねていく。

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