【若駒S】マイネルラウレア 新馬戦の鬼脚再び!宮師は素質評価「まだ奥がある」

2023年1月17日 05:30

マイネルラウレア

 今週はクラシックの登竜門「若駒S」が土曜中京10Rで行われる。過去の勝ち馬にはトウカイテイオー、ディープインパクトなど名馬がズラリ。少頭数ながら素質馬がそろった。ゴールドシップ産駒の芦毛馬マイネルラウレア(牡=宮)がデビュー2連勝を狙って参戦する。

 力試しの一戦だ。マイネルラウレアは昨年12月の阪神芝2000メートルでデビュー。8頭立ての大外枠から道中6番手につけた。前半1000メートル通過は1分5秒5のスローで、3角付近から鞍上の横山武が懸命に追うも反応はなし。直線に入った時点では最後方まで下がった。それでも残り1F、やる気スイッチが入ると馬群の外からグイグイ伸びて鮮やかな差し切り。追えば追うほど伸びる。着差以上の走りで、強烈なインパクトを放った。宮師は「あのペースで、あの位置から差し切るのだから大したもの。デビュー前から期待していた馬だし、まだまだ奥がある」と笑みを浮かべる。

 かつて母マイネボヌール、祖母コスモフォーチュンも宮厩舎に所属した。母は芝1400~1600メートルで全4勝をマークし、3歳時だった12年紅梅S2着。06年北九州記念を制した祖母は2歳時の04年小倉2歳S3着。いずれも早期から活躍した。「母と祖母は敏感なところがあったけど、こっちは手のかからないタイプ。レースとは違って、普段の調教では操縦性も良く、乗りやすい。意外と注文の少ない馬だよ」と分析する。現在、管理している4歳上の半兄マイネルウィルトスは重賞で3度の連対がある実績馬。血統背景を見ても素質は確か。

 中間は在厩で調整を進める。1週前追いはCWコースで強めに追われ、6F83秒2~1F11秒5と抜群の伸び。大きく先行した僚馬テーオーソロス(5歳1勝クラス)に半馬身先着した。一度使った上積みは大きい。「とにかくタフで切れ味がある。このメンバーに入っても楽しみ」と期待を寄せた。ゆかりのある血統でクラシックへ。出世レースを制し、春の大舞台につなげる。

 ▽若駒S 京都競馬場が改修工事中のため、今年も中京芝2000メートルで争われる。クラシック登竜門の一つで、勝ち馬には90年ハクタイセイ(皐月賞)、91年トウカイテイオー(皐月賞、ダービー)、05年ディープインパクト(牡馬3冠)、09年アンライバルド(皐月賞)、16年マカヒキ(ダービー)とクラシックホースが多数いる。

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