【東海S】イーガン ウェルカムニュースで2週連続重賞V狙う!「強いハートを持っています」

2023年1月20日 05:30

笑顔でサムアップするデヴィッド・イーガン

 今週もイーガン&池江厩舎だ!「第40回東海S」は19日、出走馬が確定。先週、日経新春杯のヴェルトライゼンデでJRA重賞初制覇を飾ったデヴィッド・イーガン(23)が同じ池江厩舎のウェルカムニュースで2週連続重賞Vを狙う。

 日本にすっかりなじんだイーガンが2週連続重賞Vで締めくくる。先月10日からの短期免許期間は今月29日までだったが15日に紅梅Sの斜行で騎乗停止となったため、22日でひと区切りとなる。拠点とする英国の他に中東をはじめ、オーストラリアやインドなどで研さんを積んだアイルランド出身の23歳。初の日本長期滞在でも実力を発揮し、ここまで17勝を挙げる活躍で存在感は増すばかりだ。日経新春杯のヴェルトライゼンデに続き、今週の東海Sも同じ池江厩舎のウェルカムニュースをVに導くか。イーガンは「重賞を勝つことを目標にしていたので、それをかなえることができてとてもうれしいですね。多くの関係者にいい馬を依頼していただいて、ウエルカムで迎え入れてもらいました」と感謝した。

 ウェルカムニュースとは前走・竹田城Sで初コンビを組み、一騎打ちとなったハイエンドとの壮絶な追い比べを首差で制した。「外から一度差されたけど、そこから差し返してくれました。強いハートを持っています」と評価。「相手が強くなるけど最後までしっかり走り切ってくれる馬なので楽しみ。スタミナがあるし、中京の1800メートルも合うと思います」と意気込む。手綱を任せる池江師は「彼には助けられている。シースー(寿司)でもおごらないとね」と和のおもてなしの心を交え、鞍上の腕を絶賛した。

 食べ物ひとつを取っても異国の文化に溶け込もうとする姿勢がうかがえる。「(開催日は)朝から何も食べないので、中京ではレース後に、味噌カツを食べることが習慣というか楽しみ。いろいろな食べ物に挑戦したけど、味噌カツ、焼き鳥、しゃぶしゃぶも好きですね」と、味噌カツを連呼して笑みを浮かべた。「日本で乗せていただいた経験を生かして自国に戻っても活躍したいし、また日本に来たい。その時も結果を出せるように頑張ります」と力を込めた。ラストウイークも結果で関係者に恩返しするつもり。その表情は、やる気に満ちあふれている。

 《池江厩舎と好相性》イーガン&池江厩舎は今回の短期免許期間に【3・1・0・3】で勝率43%、連対率57%と好成績。3勝は調教師別で中内田師と並んで最多タイの勝ち鞍だ。竹田城S・ウェルカムニュース、日経新春杯・ヴェルトライゼンデの2勝以外に、ヒメノカリスで六甲アイランドS12番人気2着、新春S5番人気1着と馬券に貢献している。重賞初挑戦となる今回も侮れない。

 ◇デヴィッド・イーガン 1999年6月19日生まれ、アイルランド出身の23歳。16年に騎手免許取得、17年に見習騎手チャンピオンに輝く。18年、英G2リリーラングトリーS(ピラスター)で重賞初制覇。ミシュリフとのコンビで21年サウジカップ(当時はリステッド)を制し、続くドバイシーマクラシックで自身初のG1制覇を飾った。昨年8月に札幌のワールドオールスタージョッキーズ初出場、9月の英セントレジャー(エルダーエルダロフ)でクラシック初制覇。英国で通算428勝をマーク。JRA通算113戦17勝。1メートル70、53キロ。

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