【AJC杯】カッチー 今年もエヒト導く!通算52度目のVへ「中山の2200メートルは問題ない」

2023年1月20日 05:30

田中勝春

「第64回AJC杯」はデビュー35年目の田中勝春(51)がエヒトとのコンビで参戦。乗り慣れた相棒の力を引き出し、昨夏の七夕賞に続くタイトルを目指す。

 今年でデビュー35年目を迎えたカッチーこと田中勝春。9日の成田特別をフジマサインパクトで差し切り勝ち。23年初勝利を挙げ、順調なスタートを切った。「初詣に成田山に行ったのが良かったのかな。何も考えずに手を合わせただけだったんだけど、成田特別を勝てたよ」と報道陣を笑わせた。

 AJC杯にはお手馬エヒトがスタンバイ。昨年7月の七夕賞で、3年ぶりに重賞制覇の美酒を味わわせてくれた相棒だ。3カ月ぶりのレースだった前走チャレンジCは、好位のインでピタリと折り合い、直線脚を伸ばして3着。勝ったソーヴァリアントとは0秒3差だったが、2着ルビーカサブランカとはわずか首差の接戦だった。「緩いところが解消して良くなってきた。ちょっと気分屋で位置にこだわるよりも、リズム良く走らせた方がいいタイプ。いいバネをしてるし、動きも柔らかい」と評価した。

 18日の最終追いは坂路単走で4F49秒7(1F11秒9)の1番時計をマーク。2週連続の49秒台に、森秀師は「申し分ない出来。決め脚があるし楽しみ」と、かなりの手応えを得ている。AJC杯には昨年も出走して9着だったが、カッチーは「中山の2200メートルは問題ない」とジャッジ。通算52勝目のJRA重賞制覇を狙っている。

 ◇田中 勝春(たなか・かつはる)1971年(昭46)2月25日生まれ、北海道出身の51歳。89年3月騎手デビュー。90年京王杯AHオラトリオで重賞初制覇。92年安田記念ヤマニンゼファーでG1初制覇。04年9月JRA通算1000勝を達成。92、07年優秀騎手賞。02、05年フェアプレー賞。JRA通算2万524戦1807勝(重賞51勝、うちG1・2勝)。1メートル55、51キロ。血液型AB。土日のスポニチ紙上で「この1頭」を連載中。

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