【フェブラリーS】テイエムサウスダン復活へ!ルメール闘魂注入 最後まで力強く坂路4F53秒1
2023年2月16日 05:30 美浦では昨年2着馬テイエムサウスダンが復活へ向け好気配を示した。
復活なるか。昨年の2着馬テイエムサウスダンは、前走からコンビを組むルメールが志願の調教騎乗。坂路で4F53秒1~1F12秒6。カランドゥーラ(5歳3勝クラス)とシャーンゴッセ(3歳未勝利)の間を一気に突き抜けた。「最後まで集中していた。動きはとても良かった」とルメール。前走(根岸S14着)については「早めに止まってしまった。気持ちの問題。昨年はいい競馬をしているので能力は持っている。レースでも最後まで集中できれば」。巻き返しへの手応えをにじませた。
蛯名正師は「前走である程度つくっているので、負荷をかけすぎないように。時計は速くないが、体が増えないよう距離は乗り込んできた。中身は前走より良くなっている。太く見えるのは体形で、体も締まっている」と評価。前走については鞍上と同意見。「状態は良かったが、気持ちが途切れて、あまり走っていない感じ。レース後もケロッとしていた」と振り返る。追い切りでは浅いブリンカーを着用したが「レースでどうするかは、これから考えたい」とした。
昨秋の転厩以来、今回が4戦目。指揮官は「乗りやすい馬で、戦法にも幅がある」とポテンシャルを高く評価する。騎手時代にJRA・G1・26勝を挙げた蛯名正師だが、調教師としては初のG1出走。「非常に光栄だし、大変ありがたいこと。何とか期待に応えて、いい結果を残せれば」と意気込む。騎手として初の重賞制覇が、当レースの前身である92年フェブラリーハンデ(ラシアンゴールド)。思い出の舞台でトレーナーとしての初タイトルを狙う。