福永祐一、3冠前夜に感じた余裕「こんな状況下でも気が付けるんだ」 コントレイルに感謝「幸せでした」

2023年2月16日 18:14

福永祐一(撮影・亀井 直樹)

 今月末で騎手引退し、来月から調教師に転身する福永祐一が、16日に更新されたJRAの公式YouTubeチャンネルで20年に無敗3冠を成し遂げた名馬コントレイルとの思い出を語った。

 18年にワグネリアンで悲願のダービー制覇を達成した後、福永の大目標は「スーパーホースと出会うこと」だったという。そんな中で巡り合った馬が、コントレイルだった。

 同馬にはマイル戦線での活躍をイメージしていた。2000メートルのG1・ホープフルSを制して3戦全勝で2歳を終えても「距離が課題になると思っていた」と言う。それでも、皐月賞を勝った後の日本ダービーも楽勝。「まだまだ余力を残した中で勝てたし。期待通りでした」と振り返った。

 菊花賞では無敗3冠の偉業が懸かっていた。決戦前夜の景色は今でも鮮明に覚えている。「ものすごく天気が良くて、凄く月がきれいだったんですよ」。無敗3冠が懸かる中、自らがどういった精神状態になるのか「興味深かった」という。「こんないい天気で無敗の3冠にチャレンジできるって幸せだなと思った。こんな状況下でも、僕は月の美しさに気が付けるんだというところが、キングヘイローで最初にチャレンジした時とずいぶん、自分は変わったんだなと思いました」と話した。

 距離の不安を乗り越えて無敗3冠を達成。「3000メートルを走れるような馬じゃないんですよ。今までの3冠馬って長距離得意な馬が多い。その後に天皇賞・春も勝ったり」とした上で、「3000メートル走れるような馬じゃないのに3冠を達成したというところをもっと評価してもらいたかったし、あの年アーモンドアイに(ジャパンカップで)負けたことで年度代表馬も取ることができなかったしという思いもあった」と明かした。

 コントレイルはラストランの21年ジャパンカップで有終の美を飾った。「最後、あれだけ強いパフォーマンスを発揮してくれて、えらいなと思った。頭が下がる思いでした」とし、「感動しました。馬の走りに感動しました。ほんと凄い馬に巡り合うことができたなと思いました。自分が縁あって騎乗することができて、ほんとに幸せでした」と回想していた。

特集

2023年2月16日のニュース