【高松宮記念】ピクシーナイト圧勝再現!理想的な11番枠、逃げ馬不在で先行争いも対応

2023年3月25日 05:20

ピクシーナイト(撮影・亀井直樹)

 昨秋絶好調だったG1名物「展開王」がこの春も紙面を盛り上げる。昨年の「高松宮記念」は週中に取り上げた3頭が馬券圏内を独占。展開を読み切り、3連単278万円のビッグ配当を提供した。春中京のフィナーレを飾る電撃の6F戦は新谷尚太記者が担当。導き出した狙い馬はスプリントG1を手にしたあの馬だ。


 今年は実力が拮抗(きっこう)している上に、確たる逃げ馬不在。日曜に崩れる天気に加え、最終週はBコース替わり。難題が多い時こそシンプルに展開を読み解きたい。

 まずは先週の馬場傾向から。ファルコンSは好位のインを通った馬のワンツーフィニッシュ。ペースにもよるが、基本的には内を通った先行馬有利の傾向が強かった。今週のコース替わりにより、仮柵が3メートル外へ移動。内側の荒れた部分がカバーされた。ならばセオリー通りに内を通る先行馬が狙い目だ。主導権を握るのは関東馬オパールシャルム。前走・オーシャンSは結果的に2番手追走になったが、ハナを切る形が理想だろう。一流スプリンターがそろった中、良馬場で前半3F33秒4なら決して速いペースではなかった。今回もほぼ真ん中の10番枠。内外を探りながら、自分のポジションを楽にキープする。3番枠からスタートするキルロードが競りかけることなく2番手へ。この2頭が先手を取る形になれば、隊列はすんなりと決まる。重馬場で前半3F33秒4だった昨年から一転、今年は落ち着いたペースで流れる。

 展開の恩恵を受けるのは◎ピクシーナイト。21年スプリンターズSはレース前半3Fが33秒3(良馬場)の流れで3番手インをすんなり確保。モズスーパーフレア、ビアンフェなど快速自慢に引けを取らないスピードを見せつけた。楽な手応えで直線に向くと、後続を2馬身突き放す圧勝劇でスプリント適性の高さを証明した。今年の高松宮記念は当時と同じ流れと展開になる可能性が高い。

 万が一、メイケイエールが抑え切れず先行争いが激しくなっても、21年CBC賞(2着)で前半3F32秒3のハイラップを経験済み。緩急自在に立ち回れる器用さを兼ね備えている。枠も理想的。内外の動向を見ながら運べる11番枠ならサッとベストポジションをキープできる。骨折で1年以上のブランク明け。常識的には狙いづらいが、あっさりはね返せるだけの能力を秘めている。

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2023年3月25日のニュース