【桜花賞】ハーパー 最後伸びた“根性”!CW馬なりラスト11秒3

2023年4月6日 05:30

Cウッドをアーティットと併せ馬で追い切るハーパー

 G1企画「厳選超抜リスト」はハーパーに熱視線を送る。なお、出走馬と枠順は6日に決定する。

 「根性」というキーワードがつまった最終リハだった。ハーパーはCWコースで併せ馬。アーティット(4歳3勝クラス)を後ろに従える形を取った。直線半ばで僚馬が内から間合いを詰め、ハーパーをかわしにかかる。前に出ようとする。あれっ、抜かれてしまうの?その瞬間だった。外からグイッとひと伸び。きっちり首差先着でフィニッシュした。馬なりで6F82秒9~1F11秒3をマーク。友道師が切り出す。

 「しまいを併せて反応を見る程度。全体はゆったりした時計だったけど、いい動きだったと思います。オンとオフがしっかりしていて、レースでは根性を見せてくれます。前回からチーク(ピーシーズ)を着けたけど、しっかり走れていますし、今回も同じ馬装で行く予定です」

 先月30日の1週前追い切りは初コンビを組むルメールが騎乗して感触を確かめた。CWコースの3頭併せはラスト2Fからギアチェンジ、11秒3→11秒0と一気に加速した。合わせて23秒3は自己ベストで、5日の2位タイ。ラスト1F11秒0も自身最速だった。僚馬に後れこそ取ったが、数字は優秀。出色の伸びを見せた。

 トレーナーは「しっかり負荷をかけられました。ジョッキーは凄くいい馬で乗り味はディープ(インパクト産駒)みたいと言っていました。ハーツクライ産駒ですと言いましたよ。軽い走りをしますし、どのジョッキーも“乗りやすい”と言ってくれています」と語った。

 前走・クイーンCは直線で内から寄られるシーンもあったが、ひるむことなく脚を伸ばした。首、鼻差の接戦を制して重賞初Vを決めたのも、勝負根性のたまものだろう。ルメールは先週こそ重賞2着2回だったが、3月はドバイを含め、4週連続重賞Vと満開モード。頼もしき鞍上を背に、打倒1強へと立ち向かう。

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2023年4月6日のニュース