【天皇賞・春】アスクビクターモア悠然!新コンビ横山武と巻き返し期待

2023年4月27日 05:23

ウッドチップコースで追い切るアスクビクターモア

 【G1ドキュメント・美浦=26日】前走・日経賞では1番人気に推された昨年の菊花賞馬アスクビクターモア。出遅れが響き後方からの競馬を余儀なくされたことで9着に敗れた。巻き返しは可能なのか?鈴木智は期待を込めて最終追いを見守った。20日の1週前追いは新コンビの横山武が騎乗してWコースで併せ馬。5F64秒7の好時計をマークしたが、最終追いは助手が騎乗して単走。5F66秒1~1F11秒8と時計はセーブしたが、外ラチ沿いを悠然と弾むようなフットワークで駆け抜けた。

 田村師は「先週の時点で出来上がった。前走も出来はセントライト記念(2着)と菊花賞の中間くらいの出来。仕上げは良かった。ただ休み明けよりも、1回叩いてからの方が好成績を収められるタイプ。セントライト記念の時もそうだったから」と変わり身に期待している。横山武への乗り替わりについても「デビューの頃からダイヤの原石のような子だと思っていた。よく勉強しているし、それが証明されている。彼に違ったビクターモアを見せてもらえるのは楽しみ」と大きな期待を寄せる。

 その横山武は「僕は最後のバトンを受けて頑張るだけ」。皐月賞をソールオリエンスで制しG16勝目。今最も勢いに乗る24歳。「背中が柔らかくていいなと感じた。脚質は同じでもタイトルホルダーとは走り方が違う。(タイトルは)小脚を使えるけど、こちらは大きく走れるイメージ」。冷静に分析した上で「前走でスタートが良くなかったので、そこが大きなポイント。(位置を)どこにつけるか?それは内緒で」と不敵な笑みを浮かべた。

 春の天皇賞は21年ウインマリリン(5着)以来2度目の騎乗。「一番勝ちたいと思っていたレース。騎手の腕が一層問われますから。まだ経験は浅いけど素晴らしい馬。新しい競馬場でどれだけ力を発揮できるか」と力を込めた。間違いなく相性がいい。鈴木智はそう確信した。

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