【日本ダービー】ファントムシーフの武豊 連覇&7度目Vへ「いい馬で挑めるので、チャンス」

2023年5月24日 09:40

武豊を背に追い切るファントムシーフ

 28日にG1・日本ダービー(東京芝2400メートル)を控え、ファントムシーフ(牡3=西村)に騎乗する武豊が24日、共同記者会見に臨んだ。史上初となる2度目の連覇、史上最多を更新する7度目のVを見据え、静かに闘志を高めた。

 ――今朝の追い切りは
 「乗る前に『ここまで順調に来ている』ということを聞いて、今日最終追い切りになるけど、先週もしっかり動いていたので強くなりすぎないようにということくらい。実際、追い切りの動きは凄く良かったし、雰囲気もいい。かなり状態いいと思う」

 ――直線の反応は
 「反応は凄く良かった。折り合いもしっかりついていたので。軽くゴーサインを出そうかなというところで馬が自分から反応して、ギアを上げて。後はそのまま、それ以上強く走らせないように」

 ――3週連続での追い切り騎乗
 「2週前から1週ずつ状態が上がって。先週かなりいい動きだった。ちょうどいいくらいのダービーに向けての調整。凄くいいと思う」

 ――コンタクトをとって感じることは
 「ポテンシャルの高い馬だなと感じた。乗っていて大きい癖がある馬でもないし、乗りやすい方かな。一瞬のキレというよりもバテないスタミナを持ってそう。そういうところをレースで生かせたらいいかなと思っている」

 ――乗る前とイメージは変わったか
 「それほどイメージと大きく変わるところはなかった。もともと総合力が高いなと思っていた。性格的にも大きく問題ないのかなと思っていて、実際そういう感じ。いい馬ですよ。水曜日の時点では何も問題なく、凄くいい状態」

 ――ダービーとは
 「やっぱり特別なレース。競馬に携わる人、みんな目標のレースですから。雰囲気も違う」

 ――ドウデュースから1年
 「昨年もいい馬でチャンスあると思って挑んだけど、今年もファントムシーフという素晴らしい馬に騎乗して挑めるというのはホントにうれしい、ありがたいこと。その期待に応えたい気持ちは強い」

 ――過去のダービー前と違うところはあるか
 「特別、今年大きく変わるところはないけど、今年はファントムシーフにテン乗りなんで、周りからはなかなかテン乗りはダービー勝てないという話を振られるけど、そういう話が今年で終わればいいなと思っている」

 ――テン乗りで勝てば69年ぶり
 「楽しみですよ、こういういい馬でチャンスをもらえたので」

 ――騎乗が決まった時の気持ちは
 「凄くうれしかった。声かけてもらうまでは今年のダービーの騎乗馬がなかったので。出たいなと思っていたけど、特にファントムシーフ乗りたいなと個人的に思っていたので、うれしかった」

 ――西村厩舎はダービー初挑戦
 「意外でしたけどね。何度もダービー乗せてもらってきているんで、なんとか生かして結果につなげたい」

 ――武さんの方から厩舎に伝えたいことは
 「ダービーとなるとどうしても周りの雰囲気とかも高いので、そのへん馬にあまり伝わりすぎないように、というか。人のテンションも上がってしまうので。水曜の段階で凄くいい感じなので、いいと思いますとは言いました」

 ――東京2400について
 「レースではファントムシーフにまだ乗っていないけど、過去のレース見ても血統的にも合っていそうなイメージはある。左回りでの走り、成績もいいのでプラスになる。厩舎の方とも話したけど、中山2000より東京2400の方が条件的にはいいと思う」

 ――枠順については
 「あまり外過ぎるのは嫌かなとは思う。まあ、あまりこだわりはない。内の方がいいのかな、なんとなく」

 ――意気込みを
 「いい馬で挑めるので、チャンスだと思っている。もちろん相手は強いですし、みんなここ目標でみんな勝ちたいわけですから。簡単ではないと思うけど、チャンスあると思って乗るんで。7勝目、狙いたいですね」

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