【安田記念】ガイアフォース華麗!軽めラスト1F12秒7もダイナミック、杉山晴師「状態は前走より良い」

2023年6月1日 05:30

坂路を単走で追い切るガイアフォース

 G1企画「厳選超抜リスト」は栗東坂路のガイアフォースを猛プッシュ。初マイルのマイラーズC2着をステップに頂点を目指す。

 芦毛のキタサンブラック産駒ガイアフォースは白毛かと思うほど白い馬体が坂路に映えた。持ち味のダイナミックなフットワークで駆け上がり、4F55秒5~1F12秒7の軽めの内容でフィニッシュ。見守った杉山晴師は「体をしっかり大きく使って、動けていた。1週前にしっかりやっているし、輸送もあるので流れの中で速くなり過ぎないように」と意図を説明した。

 コンビ継続の西村淳がまたがった1週前追いが圧巻の動き。坂路の残り1Fで併走馬に並びかけ、そこから気合をつけるとグングン伸びて2馬身突き放した。ラスト1Fは11秒8の好時計。この馬にとってラスト1F11秒台が好調のバロメーターになっている。

 今回を除き、最終追いか1週前の坂路でラスト1F11秒台をマークして臨んだレースは3戦。22年7月の国東特別は7馬身差の圧勝で1分56秒8のコースレコード(小倉芝2000メートル)をマークした。同年セントライト記念は後の菊花賞馬アスクビクターモアに競り勝ってV。そして前走のマイラーズCも小差2着と3戦とも連対を外していない。

 ならば好調ゾーンの今回も好勝負必至。杉山晴師は「3歳の頃はまだ使ってダメージが残っていたが、そういうところも解消されつつある。状態は前走より良くなっていると思います」と出来に太鼓判を押す。

 初めてのマイル戦だった前走でいきなり適性を示した。「ついて行けるか不安もあったが、今までにない競馬をしてくれて収穫はあった。2回目なら追走も楽になるし広いコースもいいと思う」と期待を寄せる。

 昨秋の菊花賞は1番人気8着。そこで3着だった僚馬ジャスティンパレスはこの春、天皇賞でG1タイトルを手にした。僚馬とは別の路線を歩むことになったが、秘めたポテンシャルは引けを取らない。府中の長い直線。前で粘るソダシを目がけ、もう1頭の白い馬体が浮上する。 

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2023年6月1日のニュース