【函館新馬戦】ベルパッション 新馬離れした加速力!1週前追いが優秀ラスト1F11秒2

2023年6月13日 05:30

ベルパッション(撮影・千葉茂)

 先週から始まった北海道シリーズでも2歳新馬戦がスタート。今週は函館で3鞍、東京で3鞍、阪神で2鞍が組まれており、話題馬が続々とデビューする。函館で出色の動きを見せているのが、日曜5R(芝1200メートル)でデビュー予定のベルパッション(牝=西園正、父ダノンレジェンド)。8日の芝での1週前追いでは併せ馬で先着。スピードの違いを見せつけた。

 新馬離れした切れ味に目がくぎ付けになった。8日に函館芝コースで行われた新馬同士の1週前追い。直線を向いたベルパッションは鞍上の松田が軽く仕掛けただけで一気に加速。ラスト1F11秒2(4F53秒8)の切れを見せつけ、タヤスロンドン(2歳新馬)に3馬身差をつけてフィニッシュした。松田は「素直だし凄く乗りやすい。しっかり反応していたし動けていた。注文をつけるところがない。合格点以上で楽しみ」と絶賛していた。

 担当するのは松田大輔助手。「松田コンビですね」と笑う。まだ栗東トレセンで働き始めて3カ月という新人。既に5月に、担当するもう一頭のパルメリータ(牝3)で初勝利を挙げている強運の持ち主である。腕も確か。以前は社台ファームや山元トレセンに勤務しており、ソーヴァリアントやギベオンの調教をつけていた。父・浩昌氏が調教助手をしていることから、小学生の頃から栗東トレセンの乗馬苑に通っていた腕利きだ。

 「おとなしくて従順な子で、とてもかわいい」とベルパッションに首ったけの松田助手。「栗東で仕上げてから函館に連れてきました。体幹はまだしっかりしてないですが、乗った感触は凄く良かった。松田ジョッキーは“来週はもうやらなくていいよ”と言ってました」と仕上がりに太鼓判を押した。「初勝利は挙げたので次の目標は重賞制覇ですね」。“持ってる男”だけに、新馬V→函館2歳S制覇を予感させるパートナーだ。

 ◇松田 大輔(まつだ・だいすけ)1999年(平11)11月27日生まれ、滋賀県出身の23歳。栗東・西園正厩舎所属の調教助手。小学5年生から栗東トレセンの乗馬苑に通う。1学年下に岩田望、団野がいた。父は栗東・小林厩舎の浩昌助手。

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