【エルムS】オーソリティ Wコースで貫録たっぷり!馬なりのまま併走馬抜き去り4馬身先着
2023年8月3日 05:18 札幌の「第28回エルムS」は休み明けで初ダートのオーソリティ(牡6=木村)が函館Wコースで力強く動き、好仕上がりを印象づけた。
芝G2・3勝のオーソリティは滞在する函館で貫禄の動きを見せた。Wコースで笹田厩舎のメイショウミズモ(5歳2勝クラス)と併せ馬。3馬身追走する形から、持ったままの手応えで差を詰めていく。直線はいっぱいに追われた併走馬を馬なりのまま抜き去り4馬身先着。ラスト1Fは12秒1の好時計をマークした。
阿部助手は「馬の後ろでしっかり我慢させて気を抜かないように。イメージ通り」と満足げに切り出す。昨年の宝塚記念を競走除外となり、その後に右第3中手骨骨折が判明。実戦は22年ドバイシーマクラシック3着以来、1年4カ月ぶりとなるが「スタートしてから、いつものオーソリティの感覚で乗れた。6歳でもフレッシュ。いい状態で行ける」と感触を口にした。
キャリア14戦目で初ダート。先週日曜はダートコースに入り、5F66秒7~1F12秒3で力強く駆け抜けた。「3、4歳時と比べて筋肉がつき、いい意味で走りが重くなっている。パワーはあるし、ダートは合うのかな、という気もします」とジャッジした。
同じオルフェーヴル産駒は近年、芝からダートに転向して海外のビッグタイトルをつかんでいる。マルシュロレーヌは21年BCディスタフを勝ち、ウシュバテソーロは今年のドバイワールドCを制した。「血統的にもこなしてくれると思うし、そこに期待したいです」と力を込めた。
デビューしたのは19年7月の函館。そこから重賞タイトルを積み重ね、21年ジャパンCはコントレイルに次ぐ2着に好走した。「北海道でデビューして、こうして戻って来ることができた。いい成績を残して、上(のステージ)に行きたいと思います」。北の大地で二刀流を極めて再び大舞台を目指す。