関屋記念の主役はセルバーグ 中京記念に続き“自分の形”に持ち込めば
2023年8月7日 05:00 今週から関西圏では夏の小倉が開幕し、札幌、新潟との3場開催となる。
3週目に入る新潟はサマーマイルシリーズ第3戦「第58回関屋記念」がメイン。上昇馬VS実績馬の好カードだ。注目は前走・中京記念で重賞初Vを飾ったセルバーグ。前半3F34秒6で自ら飛ばし、後続を寄せ付けず見事な逃げ切り勝ち。自分の形に持ち込んだときの強さを見せつけた。新潟は初参戦でも自慢のスピードを生かすにはうってつけ。ここも勝って、夏王者に前進だ。
勢いでは良血馬エターナルタイムも負けていない。母に重賞2勝のマジックタイムがいる血統馬。前走・多摩川S(東京芝1400メートル)は1分19秒7と重賞級の好時計で快勝した。高速ターフの新潟で自慢の切れを生かすか。強敵相手の前走・京王杯スプリングCで4着のアヴェラーレも着実に力をつけてきた。
重賞勝ちがある実績馬ではアナザーリリック。新潟は新馬Vを含め、2戦2勝の得意コース。2年前の関屋記念優勝馬ロータスランドは今春G1で連続6着だが、G3なら当然V候補。2月京都牝馬Sを制したララクリスティーヌや、昨年サウジダービー(3着)に挑んだコンシリエーレの芝初挑戦も注目される。
≪前日輸送がポイント≫
セルバーグを管理する鈴木孝師は「変わらず順調に来ています。前走と同じ左回りのマイルですし、新潟に不安はないです。ただ、当日から前日輸送に変わるので、そのあたりがどうか」と輸送をポイントに挙げた。懸案だった当日のイレ込みも前走は幾分ましだった。速い時計を持っており、高速決着にも対応。うまくメンタルが整えば、重賞連勝が狙える。