【キーンランドC】ジュビリーヘッド 重賞初Vへ絶好!洋芝巧者が名門のラストサマー飾る

2023年8月23日 05:30

函館芝コースでコーリングユー(手前)と併せたジュビリーヘッド(撮影・坂田 高浩)

 安田隆厩舎のラストサマーを飾る!強豪スプリンターが集結した「第18回キーンランドC」。函館スプリントS2着馬ジュビリーヘッドが火曜追いで態勢を整えた。短距離王国として名をはせ、来年2月いっぱいで定年解散となる名門厩舎が送り出す洋芝巧者だ。重賞出走馬にスポットを当てる「推しの馬」で、3つの推しポイントを挙げた。

 安田隆厩舎は名の知れた短距離王国。過去にロードカナロア、カレンチャンなどを管理し、これまで国内スプリントG1は厩舎別最多の6勝を挙げている。キーンランドCも例外ではなく、過去17回で唯一2回勝っており【2・3・0・8】(連対率39%)だ。10年以降は13年を除いて毎年管理馬を送り出し、11年カレンチャン、19年ダノンスマッシュが勝っている。

 同レースはロードカナロア産駒がファルブラヴ産駒と並んで最多2勝。同産駒の勝利数では安田隆厩舎が断トツの94勝(2位は矢作厩舎の35勝)を挙げており、扱い方を熟知している。藤巻助手は「うちの厩舎は去年のダイアトニック(阪急杯、スワンS、阪神C)やレッドガラン(中山金杯、新潟大賞典)が7歳で重賞を勝っていますから」とアピールし、ベテランの重賞初Vを期待した。

 知る人ぞ知る出世レース・札幌スポニチ賞の一昨年の勝ち馬だ。15~22年は開催終盤の芝1200メートル(2勝クラス)で施行され、勝ち馬がその後活躍している。昨年Vは今回のキーンランドCでも主役候補のキミワクイーン。今年の函館スプリントSはスポニチ賞勝ち馬のワンツーだったわけだ。他にも18年リナーテ(19年京王杯SC2着)などがいる。

 ジュビリーヘッドは一昨年に洋芝巧者ぶりを示し、翌年から2年連続で函館スプリントS2着など北海道では【1・4・0・1】と安定感抜群。藤巻助手は「コース形態も合うんでしょうね」と目を細める。すでにスポニチ賞歴代勝ち馬の代表格に名を連ねているが重賞初タイトルで出世頭まで狙ってほしい。

 札幌開催中に函館がトレセン状態となる通称「裏函」は木曜で閉場。札幌に移動する馬は前日に退場しなくてはいけない。そのため23日の札幌輸送を踏まえて火曜追いを選択した。函館芝コースで僚馬コーリングユー(4歳1勝クラス)を追走し5F69秒8~1F11秒8を刻み併入。稽古をつけた藤巻助手は「しまいの反応だけを見る形。折り合い重視で少し気合をつけたら、いい反応でした」と上々の感触だった。昨年7着の敗因について「オーバーワークで疲れがあったのかも」と分析。昨年は札幌芝コースでの最終追いで5F61秒4と強めに負荷をかけたのと違い、今年は全体時計を速くせず、しまい重点だった。

 さらに臨戦過程も変更。函館スプリントS2着から青函S(2着)を挟んでの参戦だった昨年とは異なり、今年は直行ローテを選択した。「賞金を加算して(青函Sは)重量を背負う可能性がありましたし、牧場でも(レースを挟まなくても)状態がいいとのことだったので」と説明した。

 厩舎力、スポニチ賞勝ち馬、そして追い切り&ローテ。待望の重賞初Vへの好材料がそろっている。 

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