【新潟2歳S】ヒヒーン 余裕の雄叫び!手応え坂路ラスト1F12秒6、須貝師太鼓判「仕上がっている」

2023年8月24日 05:30

酒井学を背に坂路をヴェローチェエロ(右)と併せ馬で追い切るヒヒーン

 東西の素質馬が集結した「第43回新潟2歳S」の最終追い切りが23日、東西トレセンで行われ、2歳戦リーディング須貝厩舎のヒヒーンは坂路併せ馬で余裕たっぷりの動き。新潟出身の酒井学(43)とのコンビ継続で無傷の2連勝に挑む。

 新潟で勝利の雄叫びを上げる準備は整った。阪神の新馬戦を勝ち上がったヒヒーンは酒井を背に坂路で最終追い。併せたヴェローチェエロ(2歳新馬)に頭差遅れでフィニッシュしたが最後まで手応えは余裕たっぷりだった。時計は4F54秒1~1F12秒6。CWコースの1週前追いで6F79秒1の好時計をマークしており強い負荷は必要ない。

 鞍上は「先週、猛時計で走ってくれたし今日は雨も降って馬場も重かったからこれぐらいで十分ですね」と満足げ。見守った須貝師も「状態としては仕上がっている」と太鼓判を押す。

 6月のデビュー戦は5番人気の伏兵ながら2番手から抜け出してV。酒井は「新馬戦は余裕がありすぎて抜け出してフワッとしたし、この馬の本当の馬力を見られなかった」と振り返り「中間の追い切りで改めて走る馬だなという感触をつかめた」と自信を深める。

 馬主は人気テレビアニメ「銀魂」の脚本家として知られる大和屋暁氏。オーナー&須貝厩舎のタッグは父ジャスタウェイの雪辱に燃える。父は11年の当レースで単勝1・7倍の断然人気ながら惜しくも2着。須貝師は「母(イイナヅケ)はジャスタウェイに種付けするために買われた馬だしね。前走を見ても(新潟の)長い直線は良さそう」。母の3番子でようやくリベンジの機会が訪れた。

 銀魂のファンという酒井は「前走、勝った時は(ウイナーズサークルに)オーナーさんいるかなとソワソワしていたんだけどね。残念ながら、お会いできなかった」と残念そうに振り返る。新潟出身の鞍上にとっては地元で重賞制覇を分かち合うチャンス。「癖のある馬じゃないし左回りもクリアできると思う。楽しみですよ」。今度は重賞勝利のいななきを轟(とどろ)かせる。

 《須貝厩舎 新潟Vで全10場重賞制覇》ヒヒーンを管理する須貝厩舎は2歳リーディングトップの6勝。8月に入り4勝を加算、ここ3週は札幌の新馬戦で3連勝中と勢いに乗る。指揮官は「新潟でも一発を狙っているよ」と意気込む。厩舎はこれまで新潟以外の9場でJRA重賞49勝を挙げており、新潟で勝てば全10場重賞制覇となる。

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