【オールカマー】タイトルホルダー 復権準備OK!ラスト1F11秒5、栗田師「パフォーマンス出せる」
2023年9月22日 05:30 東西G2の追い切りが21日に美浦、栗東トレセンで行われた。G1馬3頭が出走する「第69回オールカマー」は、天皇賞・春の競走中止からの復帰戦となるタイトルホルダーが横山和騎乗で最終調整。陣営は慎重な口ぶりだったが、復権へ向け態勢は整った。
1番人気に推された天皇賞・春で競走中止してから約5カ月。G1・3勝馬タイトルホルダーが、復権へ向けて秋初戦を迎える。前走は勝負どころの2周目3角過ぎに右前肢ハ行を発症して失速。そのアクシデントからの復帰戦ということもあり、陣営は細心の注意を払って調整してきた。
最終追いには主戦・横山和が騎乗。前に僚馬を置いて追走する形を取ったが、直線を向いても最後まで並びかけることなく、馬なりのままフィニッシュ。5F66秒4~1F11秒5で最終追いを終えた。栗田師は「まるきり1頭にすると不安だったので、誘導馬を置いてその馬についていく感じ。力みなく上手に走っていた。手前の替え方とか完調時に比べるとまだまだですが、レースではパフォーマンスを出せる状態」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
8月中旬に放牧先から帰厩。中間は横山和が落馬負傷で休養していたこともあって、原田が騎乗して調整されてきた。最終追いで久々にまたがった横山和は「オールカマーの内容で、この秋どう持っていくかが決まる一戦。動ける態勢にはありますが、ここを使ってというイメージ。この後、良くなる伸びしろは残しています。中間は原田騎手と厩舎スタッフが仕上げているので、しっかりコミュニケーションを取りつつ臨みたい」と慎重な口ぶりだった。
栗田師も今回の復帰戦に関しては結果以上に、そこまでの過程を重視。「天皇賞・春のことがあったので丁寧にやってきました。週ごとに馬体の張りや毛ヅヤは良くなっている。競馬に使える土台はしっかりつくってきました。厩舎でのしぐさを見ると、競馬が近づいているのを感じているように見えます」と言葉を選びながら話した。中山は重賞3勝の得意舞台。今週から実戦復帰する横山和とともに、タイトルホルダーの復活が期待される。