【スプリンターズS】マッドクール 鼻差で無念の2着 坂井「悔しいのひと言」

2023年10月2日 05:27

 最後は壮絶な首の上げ下げ。内をついて懸命に伸びたマッドクールの頭が前に出かかった場面もあった。だが、ゴールした瞬間、ママコチャの鼻が非情にも前に出ていた。鞍上・坂井は「着差が着差だけに悔しいのひと言です。スタートも決まって、勝つならこの競馬かな…ということで、立ち回りはうまくいったんですけど。馬自体は力を出し切ってくれました」と唇をかみしめ、愛馬を称えた。

 重賞3度目の挑戦でG1初舞台。前走CBC賞(9着)は58・5キロの重ハンデに泣いたが、当時1番人気に推された底力を十分に示した。管理する池添師は「よく頑張ってくれました。ポジションも良かったです。悔しいですけど、G1でもやれる力は見せてくれました。まだキャリアの浅い馬。これからもっと良くなると思います」と前を向いた。芝6Fの英G1優勝馬ダークエンジェルを父に持つ天性の外国産スプリンター。その進化はまだまだ止まらない。

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