【盛岡9R・ダービーグランプリ】ミックファイア 無傷の7連勝で重賞4連勝

2023年10月2日 09:30

最後のダービーGPを制したミックファイア(岩手県競馬組合提供)

 今年が最後のレースとなった3歳限定の地方交流重賞「第36回ダービーグランプリ」が1日、盛岡競馬場で行われた。単勝1.1倍の圧倒的支持を集めたミックファイアが直線競り勝ち優勝、デビューから無傷の7連勝で重賞4連勝を飾った。

 まさに歴史に残る最終戦。盛り上げたのはマンダリンヒーローの手綱を握った吉原だった。3コーナーから続いたミックファイアとのマッチレース。「ミックが行ってくれたので徹底マークでいいと思った。早めに動いて首くらい出たと思ったが…。ガチンコ勝負で負けた」と悔しがった。

 右ステッキを入れながら外から捲るマンダリンに対して手綱を動かしながら応戦するミックと御神本。直線は2頭、そして2人の意地とプライドがぶつかり合う競り合い。だが、直線残り200メートルを過ぎたところからジリジリとミックが突き放していく。坂を駆け上がってもうひと伸び、マンダリンを1馬身半突き放したところがゴールだった。御神本は「内から馬が何も行かないので思い切って逃げた。正直3コーナーで手応えは怪しかったが、4コーナーで手応えがあれば最後は負けないと思っていた。その通りになって勝てて良かった」とホッとした表情で振り返った。

 休み明けで体に余裕があったのは陣営も認めるところ。それでも「初物づくしの条件をクリアして勝ちきったことは大きい」と渡辺和師。次走は地元開催のJBCクラシック(11月3日、大井)を予定。「初めて古馬との対戦になるが壁は厚い。チャレンジャー精神で頑張る」と声をそろえた御神本と渡辺和師。成長力でその壁を乗り越えた時、真のチャンピオンの称号が待っている。

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