【菊花賞】(1)トップナイフ 最内枠から高い操縦性に自信

2023年10月20日 05:23

厩舎周りで運動するトップナイフ(撮影・亀井直樹)

 【G1ドキュメント・栗東=19日】木曜の栗東は雲一つない快晴。気温もちょうど良く、過ごしやすかった。菊花賞は皐月賞馬ソールオリエンスとダービー馬タスティエーラの関東馬2頭に注目が集まるが、田村が気になっている馬はダービー(14着)で本命を打ったトップナイフだ。昆助手は「この舞台なら持ち味の操縦性が強みになる」と自信を持って送り出す。

 昨年ホープフルSなど重賞で2着が4回の実績。前走の札幌記念はスタートで後手に回ったが押して好位につけると向正面からポジションを押し上げ、4角で一気に先頭へ。直線は他馬が荒れた馬場の内めを避ける中、内ラチ沿いから力強く脚を伸ばして2着。古馬初対決で見せ場をつくった。「道悪を苦にせず(横山)和生がうまく乗ってくれた。春はコンスタントに使っていたこともあり、レースに行くと少し力む面があったけど、ダービー後の休養でそのあたりがマシになった」と精神面の安定が結果につながっている。

 CWコースでの最終追いは横山典を背に軽快なフットワーク。身のこなしが柔らかく、操縦性の良さが光る。長丁場はいいイメージしか浮かばない。昆助手は「いい動きでした。春と比べてバランスが良くなったし、乗りやすくなっている」と胸を張る。

 午後2時。枠番が決定した。絶好の最内枠をゲット。「めちゃくちゃ欲しかった枠です。ロスなく運べるのが一番ですから」。重い印を打つのに十分すぎるほど陣営の感触は良かった。

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