【菊花賞】サヴォーナの操縦性 序盤ハイ中盤スロー終盤ハイ、緩急ついたペースに対応必須

2023年10月21日 05:25

サヴォーナ

 土曜付G1企画「展開王」は大阪本社・田村達人(31)が登場。昨年の菊花賞は本命を打ったボルドグフーシュが7番人気2着に入り、▲◎で馬連ヒット。差し馬浮上の展開をズバリ読み解いた。今年は消耗戦を予想し、自在性とスタミナを兼ね備えている4枠8番サヴォーナに◎を打った。

 逃げ候補はパクスオトマニカとリビアングラスの3枠2頭。京都芝3000メートルの外回りは上り坂の3角手前からスタートし、約200メートルで最初のカーブを回る。そこから4角にかけて下り坂。長丁場はスローになりやすいイメージがあるが、意外と序盤はポジション取りで混雑するケースも多いのが特徴。スタートから少しでも競り合えば、ある程度ペースは速くなる。

 隊列が落ち着くのは最初のホームストレッチに入ってから。各馬、折り合いに専念するが2周目の向正面から外枠のドゥレッツァ、ソールオリエンスなどが進出。再びポジションの入れ替わりがあり、レース全体を通して消耗戦が予想される。緩急のついたペースに対応できる馬を見つけるのが馬券的中への近道だ。

 本命は神戸新聞杯2着から参戦するサヴォーナ。これまでの全3勝は差し切り、先行抜け出し、逃げ切りと全て異なるパターン。どの展開にも対応できる自在性に加え、豊富なスタミナを兼ね備えているのは実績が示す通りだ。管理する中竹師は「長距離戦において、この馬の操縦性の良さは大きな強み。道中で促したり、控えたり。レース中に出し入れをできる馬はそういない。鞍上(池添)の思うがままに操ることができる」と長所を挙げた。

 真ん中の4枠8番からスタート。3枠2頭を前に行かせて好位を確保し、2回目の下り坂で一気にスパート。直線に入ってすぐの残り400メートル時点で先頭に立つ形が考え得る理想の立ち回りだ。大舞台での勝負強さに定評がある池添。必ず勝ちに行く騎乗をしてくれるはず。レース巧者がラスト1冠をつかみ取る。

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