【天皇賞・秋】ガイアフォース&ジャスティンパレス リーディング首位の杉山晴厩舎が自信2頭出し!

2023年10月27日 05:30

ガイアフォースとジャスティンパレス(右)

 勢いに乗る若きトレーナーが2頭出しで大舞台を盛り上げる。開業8年目の杉山晴師は今年46勝を挙げ、現在リーディング首位。年明けからコンスタントを勝ち星を積み重ね、キャリアハイの昨年47勝を上回るのは確実。天皇賞・秋はジャスティンパレスとガイアフォースを送り出す。杉山晴師は「2頭とも状態はいいし楽しみを持って臨める」と自信を口にした。

 ジャスティンパレスは17年キタサンブラック以来、史上6頭目となる同一年の春秋制覇が懸かる。今年に入って本格化。2走前の天皇賞・春は道中7番手から早めのスパートで一気に突き抜け、G1初制覇を飾った。前走・宝塚記念は勝ち馬イクイノックスから0秒2差3着に敗れたがゴール前は目を引く伸び。「長距離でも中距離でもパフォーマンスに全く影響はないし、むしろ個人的には芝2000メートルの方が適距離だと思っている」と舞台を歓迎。長くいい脚を使えるタイプで、直線の長い東京は問題なし。「このメンバーでもチャンスはある。春先から成長した姿を見せてほしい」と期待を寄せた。

 ガイアフォースは昨年7月3日の国東特別で記録した小倉芝2000メートル(1分56秒8)のレコードホルダー。鞍上の西村淳は8日の毎日王冠で僚馬エルトンバローズを勝利に導いた。トレーナーは「今や彼は一流の騎手。前々走の安田記念(4着)のパフォーマンスを見て鞍上と秋は天皇賞に行こうと決めた。中山の前走(オールカマー5着)から条件は大幅に好転するし、あとは騎手を信じるだけ」と全幅の信頼を置く。

 同世代のスターホース・イクイノックス、ドウデュースの存在により影は薄れているが陣営は色気たっぷり。厩舎を引っ張る4歳2頭が堂々と強敵に挑む。

 ◇杉山 晴紀(すぎやま・はるき)1981年(昭56)12月24日生まれ、神奈川県出身の41歳。04年7月に栗東・武宏平厩舎の調教助手になり、稽古をつけていたスリーロールスで09年菊花賞制覇。16年に調教師免許を取得、同年10月に開業。18年目黒記念(ウインテンダネス)でJRA重賞初制覇。同年、京都で開催されたJBCクラシック(ケイティブレイブ)でJRA・G1初制覇。20年にデアリングタクトで牝馬3冠を制し、牝馬3冠最年少トレーナーとなった。今年46勝でリーディング首位。JRA通算2305戦242勝。

 《大得意の芝2000メートルで勝率22.5%連対率35%》杉山晴厩舎は今年46勝のうち芝で33勝を挙げ、全競馬場における芝2000メートルは【9・5・4・22】で勝率22.5%、連対率35%、複勝率45%。距離別最多勝利数をマークし、勝ち馬の人気は(5)(1)(9)(1)(5)(6)(3)(1)(3)で人気薄での勝ち鞍もあった。単勝回収率は229%と大幅な黒字を叩き出している。

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