【エリザベス女王杯】小回り苦手ククナ京都外回り歓迎

2023年11月10日 05:28

厩舎周りで運動するククナ

 【G1ドキュメント・栗東=9日】栗東トレセンの倉見門(第2通用門)をくぐり、すぐ近くの「ハ1」の厩舎棟にエリザベス女王杯出走の関東馬3頭ククナ、サリエラ、ブレイディヴェーグが入っている。最終追いを行った水曜朝は3頭が並んで馬場入り前に体をほぐした。ククナは2週連続でサリエラとCWコースで併せ馬。厩舎こそ違えど、同じ関東馬として互いに調教パートナーを務め、相乗効果で調子を上げている。

 木曜朝、ククナは厩舎周りの引き運動。坂田が取材に向かうと洗い場で作業をしていた大竹助手は「(先月26日の)入厩当初に比べると落ち着きがありますね」とうなずいた。6着だった前走・小倉記念は1週間ほど栗東に滞在してから小倉に輸送。調教役の佐藤助手も「あの時は滞在時間が短かったしね。我が強い部分があるし、今回は2度目の滞在で雰囲気はいいですよ」と好気配を伝えた。

 母が15年桜花賞2着、オークス3着のクルミナルでデビュー当初から潜在能力を評価された。ククナ自身は20年アルテミスS2着、翌年の桜花賞(6着)、オークス(7着)に出走。その後、条件クラスを勝ち切れず出世が遅れていたが、約2年2カ月ぶりの重賞参戦となった七夕賞2着で再び軌道に乗った。キャリア17戦で全て7着以内の堅実派。佐藤助手は「勝ち切れず歯がゆい思いはあるね」と率直な思いを口にしつつ「福島の七夕賞でも好走したけど小回りは合わないタイプ。ポジションを取ろうと出していった時に脚を使ってしまう。京都外回りは合うと思う」と舞台を歓迎した。G1でも…と思わせるトーンの高さ。印をどうするか、坂田は頭を抱えることになりそうだ。

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