【マイルCS】万哲「イルーシヴパンサーの感触がいい」 新谷「穴ムードがぷんぷん漂っています」

2023年11月16日 14:20

 G1追い切り前に東西トレセンの下馬評で意見を戦わせる「東西闘論」。今週はグリーンチャンネルでパドック解説を務める万哲、新谷が登場。過去10年で最多タイの3勝を挙げる5歳馬からイルーシヴパンサー、栗東滞在で調整を進めるシュネルマイスターの強調材料を語り合った。 

 新谷 万哲先輩よろしくお願いします。ここ最近、急激に気温が下がり、秋を通り越して一気に季節は冬になりましたね。

 万哲 人間にはこたえる寒さ。でも競走馬にとっては絶好の季節になってきたね。美浦トレセンで運動している馬を見ても、活気があって凄く雰囲気のいい馬が増えてきた。

 新谷 確かに動きに切れのある馬が目立つ気がします。では、美浦の注目はどの馬ですか?

 万哲 イルーシヴパンサーの感触がいい。厩舎取材の中で、番頭の助手が「暑さに弱いタイプ。富士S(4着)を使った効果があるし、涼しくなって体調が上向いてきた」と状態の良さを強調していた。

 新谷 確かに昨年の東京新聞杯、今年の年明けのスポニチ賞京都金杯と重賞2勝。いずれも厳寒期に勝っていますよね。

 万哲 それに加えて前走・富士Sで見せた積極策。今回に向けて脚質の幅が広がったと手応えをつかんでいる様子だった。

 新谷 穴ムードがぷんぷん漂っています。同じ関東馬でもシュネルマイスターは栗東滞在で調整を進めています。

 万哲 そっちに行ってからの様子はどう?

 新谷 先週木曜に入厩し、翌日からCWコースで乗られています。春に滞在していた頃と比べると風格が備わった感じがしますね。

 万哲 元々、完成度の高い馬だったけど年齢を重ねて精神面、肉体的にもパワーアップした。それは美浦で見ている時にも感じるものがあったよ。

 新谷 前回の栗東滞在でマイラーズCを勝利。関西エリアで出走する際のVパターンを築き上げた気がします。

 万哲 名門・手塚厩舎が選択する調整過程だから、万全を期して出走してくるに違いないよね。

 新谷 あとは最終追い切りに注目します。

 万哲 イルーシヴパンサーを生産した追分ファームは17年ペルシアンナイト、昨年セリフォスで勝利。少数精鋭ながらデータ的にも侮れない。

 新谷 今年もセリフォスが参戦しますが…。

 万哲 いやいや。今年はイルーシヴパンサーでもうけて、おいしいお酒を飲むよ(笑い)。

特集

2023年11月16日のニュース