【マイルCS】蛯名正師 相棒レッドモンレーヴと初G1へ!舞台は騎手時代に好相性の京都

2023年11月17日 05:30

蛯名正師(撮影・郡司 修)

 秋の最強マイラーを決する「第40回マイルCS」の出走馬が16日、確定した。騎手時代に京都でG1・8勝を挙げた蛯名正義師(54)は、昨年2月に定年引退した藤沢和雄元調教師(72)から引き継いだレッドモンレーヴで、調教師としてのG1初制覇を狙う。同レースは17日に枠順が確定する。

 レッドモンレーヴと大舞台に臨む蛯名正師。貫くのは、開業前に師事した藤沢和雄元調教師の「馬優先主義」だ。「とにかく気持ちが大切で、褒めて伸びるというか、褒めてあげると喜ぶ馬。イメージとしては学校に行きたくなるように、楽しく登校できるように調整メニューを考えています」。モンレーヴは藤沢和師の現役最後の勝利(JRA通算1570勝目)を飾ったメモリアルホース。その後に管理を引き継ぎ、調教師として重賞初制覇(今年の京王杯SC)を遂げた馬で思い入れは強い。

 水曜の最終追いも、その信念が表れた。マイルCSに出走する馬の中で唯一、ポリトラックでの追い切り。馬の気持ちを優先して、あえて負荷のかかりにくいコースを選択した。その上で、いつでも抜け出せそうな余裕ある手応えのまま僚馬メリディアンローグ(6歳障害オープン)と併入。5F69秒7~1F12秒1と時計は平凡だったが、馬のやる気を引き出すには十分な調教だった。

 マイルCSは騎手として2勝。「(02年V)トウカイポイントの時は自信あったんだよ。もうかった人も多かったんじゃないかな」と懐かしむ。調教師としてG1初戴冠のビッグチャンス。「開業から毎日毎日馬と接して、スタッフと相談しながらここまで来た。後は無事に出走させるだけ。こうやって注目してもらって、記者の方が取材してくれるのはありがたいことだし、こういった素質がある馬を預けてもらって何とか結果を出したい思いです」と意気込む。

 レジェンドの教えを胸に、レジェンドから引き継いだ愛馬と挑む大舞台。マンハッタンカフェ、アパパネ、フェノーメノ…。数々の名馬をVへと導いた思い出の淀で、今度はトレーナーとして恩返しのタイトル制覇へ挑む。

 《騎手時代場別最多8勝》蛯名正師は騎手としてJRA・G1・26勝を挙げたが、うち場別最多となる8勝を京都でマーク。関東所属ながらアウェーで抜群の勝負強さを誇った。マイルCSは2勝。99年エアジハードは1番人気に応えて優勝。一転、02年トウカイポイントは11番人気でV。当時は3連単の発売はなかったが、3連複で37万円超えと波乱の主役を演じた。好相性の舞台で調教師としての初G1を狙う。

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