【マイルCS】北村友 ダノンザキッドと雪辱期すコンビで復活G1へ!

2023年11月17日 05:28

北村友を背に追い切りへ向かうダノンザキッド(撮影・亀井直樹)

 昨年2着ダノンザキッドとのコンビで挑む北村友一(37)は、大ケガから復帰後初となるG1タイトルを目指す。

 一昨年3着、昨年2着となれば今年はもう1着しかない。北村友は昨年に続きダノンザキッドとコンビを組む。昨年のレース直後のコメントが印象的だった。「直線で横一線になった時は勝てる手応えでしたが、2着という結果だけが残念でした」。その言葉には相棒をVに導けなかった悔しさと、自身のこのレースに期す思いがこもっていた。

 21年5月の落馬負傷で椎体骨折や右肩甲骨骨折の大ケガを負い、戦列を離れた。苦しいリハビリを経て約1年1カ月後に復帰してから初のG1騎乗だった。「またこういう舞台で活躍できれば」と振り返った。

 負傷前と比べれば成績を残せていない。19~20年にクロノジェネシスで秋華賞や宝塚記念、有馬記念を勝つなどこの2年間でG1・5勝。トップジョッキーへの階段を上っていたが、復帰後は重賞を勝てていない。勝ち星自体も21年は15勝、22年は14勝と減っている。それでも「考えることとか感じることなどケガをする前とは入ってくる刺激が違います。それをいいように捉えて頑張るしかないです」と前を向く。そして「去年はしんどい部分があったんですけど、今年は北海道でも調教に多く乗らせてもらってしっかりケアもできたので、夏を過ぎてから動けるようになってきたと実感しています」と手応えをつかんでいる。今年はここまで32勝。結果が表れ始めている。

 ダノンザキッドにも最終追いで稽古をつけ、宝塚記念13着からの逆襲に意欲を見せる。「思っていたより体を上手に使えていました。いい状態ですし、ワンターンの千六から千八が合うので」とトーンが高い。相棒を20年ホープフルS以来の勝利に導き、自身も復活ののろしを上げる。

 ◇北村 友一(きたむら・ゆういち)1986年(昭61)10月3日生まれ、滋賀県出身の37歳。06年デビュー。JRA通算1万110戦852勝、重賞27勝(うちG15勝)。1メートル64、51キロ。血液型A。

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2023年11月17日のニュース